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風のsonozyのレビュー・感想・評価

(1928年製作の映画)
4.0
スウェーデンの映画監督ヴィクトル・シェストレムのハリウッド時代の無声映画。
※この監督、イングマール・ベルイマン監督の『野いちご』の主人公(老教授)を演じた方なんですね。

バージニア州生まれの美しいレティは列車でテキサス州に住む従兄のビバリーのところへ向かっている。
ものすごい砂嵐が窓から吹き込み、慌てるレティにエロおやじロディが近付く。
駅を降り、二人は一旦分かれる。

ビバリーの家に着いたレティ。ビバリーの妻は、夫や子供たち、男たちがみなレティに好意を持つのを見て嫉妬し、レティをいじめ、レティに結婚を申し込んだ二人の男いずれかと早く結婚しろと迫る。

やむなく、カウボーイのライジとの結婚を決意するが、彼の愛を受け入れられない日々。
ライジは、レティをバージニアに戻そうと、金を稼ぐべく仲間と馬に乗り出て行く。
しばらくして戻ったライジは病人を連れてくるが、なんとあのエロおやじロディだった。

レティとロディ、二人を残し再び家を空けてしまうライジ・・・

ほぼ全編、止むことなく吹き荒れる強風と砂嵐。
窓に打ちつける風の恐怖。ドアを開ければあっという間に家の中も砂だらけに。
当然CGもない時代、これは凄い。

8機のプロペラ機で風を起こしたそうですが、俳優さんたち、大変だったでしょうね。
主役のレティ(リリアン・ギッシュ)は、その中で大きな瞳開いてるシーンも多いので。。(このジャケットのように)

ハッピーエンドなラストも、まだ強風収まらずです。笑

アメリカ国立フィルム登録簿作品。
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