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「風」に投稿された感想・評価

こんな、ものすごい風が吹く映画ございません。狂ってる。
人生ベスト。
cinemaQ

cinemaQの感想・評価

5.0
風がもう凄い凄い。
ダンスシーンや、妻の嫉妬も良いけどやっぱりクライマックスからが凄い。本当に世界が終わるんじゃないかというようなカタストロフィ。
ホラーのような”表れる“シーン
リリアン・ギッシュの狂いっぷりも凄まじい…
こんなに風が吹いてる映画見たことない笑

風っていう登場人物の感情や運動とは無関係な、映画の装置みたいなものに翻弄されていく様はなかなか。
リリアン・ギッシュのイントロダクションによると、小型飛行機的なの8台使って風を起こしてたらしいですよ。
見てるだけで口の中ジャリジャリしてくる笑
この町 風強すぎ!!砂飛びすぎなww

これめっちゃ見たくて見たくて探しまくったらVimeoにあった♪

英語字幕だけど一時停止とGoogle翻訳駆使しながら見たらそれなりに理解出来た笑
さすがにトーキー映画ならやっとれんけど、サイレント映画だからやれたよね♪

世間知らずのかわい子ちゃんが いとこの家に転がり込もうと電車乗ってたら ばったり出会った ちょび髭のおっさんに怪談話を聞かされ 遊ばれ捨てられた挙句 いとこの嫁にも嫌われ 勢いでいとこの家のお隣さんと結婚する話!!

多分 恋愛映画なんだろうけど、登場人物の狂人っぷりはどう見てもホラーだった笑
後半の怒涛の展開は爆笑しまくりだったし!!
(結局ジャンルはなんなん??笑)

この町、ホント風が強いのよ。やませ みたいな季節的なもんだと思うんだけど強さが半端ないの。雪掻きみたいな感じで砂掻きしないと家の中に入れない位 砂が積もっちゃうし、吹き込む風が強すぎて窓ガラスが割れて家の中に砂が舞い込んだりとか。。。

一日中風が吹いてて止むことはないし、最初におっさんに風のことでいらんこと吹き込まれたから、この子気にしちゃってどんどんおかしくなってくんよ。

恐怖を通り過ぎて、目をかっぴらいたまんま放心状態になってんだけど、あの顔好きすぎるw

あんなに目をかっぴらいたら、目に砂入るやん(そこ!?)

あと白馬ww
あれは狂気の沙汰としか言いようがなかったw

この監督最高や!!
変態すぎる!!
もはや監督自身が完全に狂気の沙汰や!!
追いかけたいっ!!
ヴィクトル・シェストレム監督めっちゃ追いかけたいっ!!
気合い入れて探しまくったろ~♪


1番大事なこと言うの忘れとった!!

とあるシーンで
た〜らこ た〜らこ た~っぷり た〜らこ♪
が脳内再生されたんだけど、色んな人のレビューざっと眺めたのに誰もそこに触れてなかった。。。
(今ここで伝えるほど大事か!?笑)
見えるぞ…

私にも、風が見える!

普通、風って目には見えませんよね。流れる雲や風が揺らす草木、あるいは宙を舞うビニール袋を見ることで風を認識しますよね。でもこれ、風が見えるんです。窓を打ちつける風、今にも襲いかかってきそうな風が、悪意さえ孕みながら、何一つ希望のない未来を予感させるのです。

かわいた風をからませ

あなたを連れてくのさ

粗野な風の荒野に連れてかれました。しかもそこで見えたのは風だけではなかった。欲望が、嫉妬が見える。

それにしてもひどい風だ

エロ親父につけ狙われるリリアン・ギッシュ

え?ここで結婚しちゃうの?

しかも拒絶?

どういうことだってばよ!?

砂、砂、砂…昨日も明日も砂だらけ。砂で皿を洗うほどの生活。そりゃあバージニアにも帰りたくなりますよね。でもこれ、愛を受け入れられないリリアン・ギッシュが悪いと思います。だってそうでしょう?いくら成り行きとはいえ、結婚て、そういうことなんじゃないの?旦那さん、かわいそうに…

何が怖いって風ね。風が怖い。風を怖がるリリアン・ギッシュも怖い。オオカミの一息で吹き飛ばされそうな木の家は、犬いたの?始めから?伝説の馬まで出てくるし、風はひどくなるばかりだ。

荒れ狂う風が心の隙間を吹き抜ける

そこにエロ親父の魔の手が迫る

まだだ!

まだ終わらんよ!!

エロ親父のエロい一念、岩をも通すの?通しちゃうの?

なにこれ怖い

見開かれた両目に宿る渇いた狂気も怖かった。錯視かな?一瞬リリアン・ギッシュが別人に見えました。すごいですね。

メトロ・ゴールドウィン・メイヤーの意向によって書き換えられたというそのラストは、まるでタイタニックじゃないですか。ロマンチックに終わるより、誰一人救われぬ狂気の荒野に吹きすさぶ風で終わるのを観たかったです個人的に。
sonozy

sonozyの感想・評価

4.0
スウェーデンの映画監督ヴィクトル・シェストレムのハリウッド時代の無声映画。
※この監督、イングマール・ベルイマン監督の『野いちご』の主人公(老教授)を演じた方なんですね。

バージニア州生まれの美しいレティは列車でテキサス州に住む従兄のビバリーのところへ向かっている。
ものすごい砂嵐が窓から吹き込み、慌てるレティにエロおやじロディが近付く。
駅を降り、二人は一旦分かれる。

ビバリーの家に着いたレティ。ビバリーの妻は、夫や子供たち、男たちがみなレティに好意を持つのを見て嫉妬し、レティをいじめ、レティに結婚を申し込んだ二人の男いずれかと早く結婚しろと迫る。

やむなく、カウボーイのライジとの結婚を決意するが、彼の愛を受け入れられない日々。
ライジは、レティをバージニアに戻そうと、金を稼ぐべく仲間と馬に乗り出て行く。
しばらくして戻ったライジは病人を連れてくるが、なんとあのエロおやじロディだった。

レティとロディ、二人を残し再び家を空けてしまうライジ・・・

ほぼ全編、止むことなく吹き荒れる強風と砂嵐。
窓に打ちつける風の恐怖。ドアを開ければあっという間に家の中も砂だらけに。
当然CGもない時代、これは凄い。

8機のプロペラ機で風を起こしたそうですが、俳優さんたち、大変だったでしょうね。
主役のレティ(リリアン・ギッシュ)は、その中で大きな瞳開いてるシーンも多いので。。(このジャケットのように)

ハッピーエンドなラストも、まだ強風収まらずです。笑

アメリカ国立フィルム登録簿作品。
あかね

あかねの感想・評価

4.2
これめちゃくちゃ面白かった。
風を上手く活用してる👏✨!!
こんな地獄みたいな風なかなか
日本は吹かないからね!!
タルベーラ監督の
ニーチェの馬観た時も思ったけど
まじで風=悪魔がくる感覚🙌✨

このジャケ写通りやべーやつ!
でも女のこすんごい可愛いから💓

若くて可愛い乙女が砂嵐の吹きあれる地の
従兄弟の家に引っ越してくるんだけど
若さ故にみんな秒で惚れるんだけど
ガチキスしまくり笑笑!!
それを許さない奥さんの嫉妬とか
後は男の可愛いことやりたい欲望とか
その辺を精神狂わせるほどの
風が彼女を狂わせてゆく物語。

この奥さんの嫉妬もすごくて
豚の肉丸ごと切りながら長ナイフ
持ちながら睨む構図は好みすぎて堪らん!
自分の子供すら寄り付かない怖さよ。

顔芸だらけのあとは本当変態
だらけでブニュエル思い出しちゃた!!
とにかくこの女優さんも顔芸が
素晴らしい!!
アヘ顔とかもうブニュエル的👏✨

サイレント映画なんだけど
完璧すぎて素晴らしい!!!
白い馬が悪魔を引き連れてくる
幻想も素晴らしい。

これはだいぶオススメです🙆‍♀️✨
終盤の小屋の件があまりにも凄まじ過ぎる。
TS

TSの感想・評価

4.0
【可視化された風】85点
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監督:ヴィクトル・シェストレム
製作国:アメリカ
ジャンル:ドラマ
収録時間:75分
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以前から見たかったのですがソフト化してなくかなり視聴困難であった作品。ユーザーさんから教えてもらい、やっと鑑賞できました。本当に感謝です。ありがとうございました。
シンプルなタイトルの作品ってどことなく唆られませんか?今作は今まで目に見えなかった「風」を極限にまで可視化することに成功した作品。ジャンル分けは難しい。メロドラマなのですがホラー要素もあります。いやはや、リリアン・ギッシュの演技が相変わらず素晴らしい。『東への道』といい『散り行く花』といい、彼女の表情の変化はもはや国宝レベル。サイレント時代で音が出なかったからこそ、表情が表現の命であったのでしょう。

ヴァージニアからテキサスに住む従兄のヒバリー家に移動してきたレティ。彼女の優しさはヒバリー家の子どもたちの心を動かした。それを良く思わず嫉妬していた妻のコラはある日彼女を追い出そうとするのだが。。

乾燥地帯の強風なので砂埃がこれでもかというくらい立ち上がります。途中、ハリケーンが街を襲来するため、風という自然現象の恐ろしさを強烈に伝えています。また、この風はレティ自身の気の迷いを表したものであるとも推測できます。レティは新天地にきたわけですから不安だらけ。しかも男の扱いにはまるで慣れていないようでして、列車でナンパしてきた男を良いと思ってしまうくらいある意味純情な女性。それが災いして、その男からもつけられるし、何を思ったのか咄嗟に全然好きでもない人と結婚するのも不安定すぎます。

今作の見どころはなんといっても終盤。詳細は伏せますが、もうこのあたりはリリアン・ギッシュの演技に脱帽です。また、そんなに吹くのかよと言いたくなるほどの風。ここまで強烈な風を浴び続けたら誰でも心身ともに弱っていくでしょう。あの展開はホラーとしか言いようがないですが、最初から不安定だったレティをじわじわとどん底に陥れていく展開は秀逸です。

個人的にはかなり気に入った作品。サイレント映画の中でも上位に入ってきそうです。視聴困難なので切実にソフト化やら配信を望みます。
[精神をすり減らす冬の狂風] 90点

"風"という題名だけあって首がもげて飛んでいきそうなくらいの暴風が吹き荒れる。そして、プレーリーからやって来た純朴な少女はこの狂風に精神をすり減らしていく。『東への道』でも豪雪の夜に家を飛び出していたが、本作品では砂埃の異常な立ち方から風が異常に乾いているような印象があり、視覚的な不快感というか落ち着かなさは格段に増している。純朴であるがゆえに従兄弟の家を追い出され、孤立無援の戦いは望まぬ結婚という形で第二ラウンドへ突入し、音のない世界で風とイライラする旦那の足音が聴こえるような地獄のような悍ましい時間が訪れる。

本当の恐怖は一人取り残されてしまった最後の20分だ。凄まじい勢いで入ってくる隙間風によって揺れる天井灯、器は吹き飛び、ランタンは倒れ、砂埃が充満する。夜中に現れた、かつて自分を弄んだ男は怪物のようにも見え、彼の登場が精神異常を加速させる。風が砂を少しずつ運び去っていく絶望感は何物にも代えがたい。メロドラマで終結させるのは時代を感じるが、リリアン・ギッシュの狂人演技はグリフィス時代の純朴少女以上に様になっていた。素晴らしい。
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