「風」に投稿された感想・評価

こんな、ものすごい風が吹く映画ございません。狂ってる。
人生ベスト。
堊

堊の感想・評価

3.8
犬→死体→犬→死体→犬は常人にはできない。初夜のキスのくだりがサイレント映画にあるまじき長回しでとても楽しい。字幕が5分近く出ないで会話が続くがリリアン・ギッシュのキモ男相手の演技が巧みなた面白い。風が吹きっぱなしのためふつうの切り返しも『イースタン・プロミス』のアレみたいに全部ドラマチック。咳が止まらない、砂だらけの食器などをみていて『インターステラー』思い出した。あと姑小競り合いみたいなものがもう少し描いていればほぼ『鳥』だった。幽霊っぽい男のゲヘヘ顔オーバーラップもウケた。あんなこち亀みたいな使い方はじめてみた。
ENDO

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4.2
レティの悪魔的な魅力に侵食される男達。常に漂う不穏感は秀逸。銃殺後の混沌は果たして幻なのか狂気なのか?一抹の不安が吹き荒びこの土地で暮らして朽ちていく恐ろしさ。馬映画。砂風の演出。
金井美恵子が作品内で引用
イワシ

イワシの感想・評価

5.0
超絶大傑作!リリアン・ギッシュが暴風吹き荒ぶ土地で孤独に精神を病んでいく様子はポランスキー『反撥』を連想させるが、それよりも数段面白い!『反撥』だって超面白のに!やべーよこれ!風の凄まじさは全編通じて描かれるが、効果的なズームが繰り出される後半部は筆舌に尽くしがたい。

後半部では吹き荒れる風と間男のモンタギュー・ラヴにリリアン・ギッシュが苛まれる様子が描かれる。窓から度々目撃する風の猛威が屋内に入り込むと、家中のものがまるで命を吹き込まれたかのように動き出すシーンには戦慄した。現実と狂気の境目のような描写。このシーンでのカメラがまた最高!

猛風が侵入し、がちゃがちゃと物が暴れ回る。リリアン・ギッシュは倒れたランプの火を消しやっとの思いで風の入口を塞ぐ。天井ランプが振り子のように揺れながら、光を投げかける。ランプの動きに視線がつられる。幻惑されたかのようなギッシュ。カットが変わり、カメラも幻惑され揺れている。一瞬、リリアン・ギッシュの一人称視点かと思うが、カメラは揺れながらパンしギッシュをミディアムショットで捉える。幽霊馬、揺れるランプ、ドアを叩く男の握り拳とギッシュがモンタージュされ、異様な催眠状態の画面になる。

ゴースト・オブ・マーズ』や『ハプニング』以上に怖い風の映画だったな。あんなの頭がおかしくなる。
Cem

Cemの感想・評価

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激しい風と砂嵐と白馬と狂った女!!
モノクロのサイレント映画✨シビレタ!!カッコイイ!!


と言いたいけど、想像力ないのでサイレント映画は苦手!英語読めないし後半までは退屈でしたw
激しい風で窓ガラス割れランプが倒れ火が燃え上がりあたふた💦そこから精神崩壊していくヒロインが綺麗でした★
とても幻想的✨後半からが好き〜!

このレビューはネタバレを含みます

西部に住む従兄の家へ身を寄せる事になり
列車で向かう主人公だったが、そこは砂が荒れ狂う荒野だった。
慣れない環境ながらも
持ち前の美貌により男性や従兄からも親切にされるが
従兄の妻はそんな彼女の事を快く思ってはいなかった。



       ♥ --------------------- ♥




        ネタバレになるので
↓  作品が気になる方は閲覧しない方がいいです。 ↓


荒野を舞い荒れ狂う砂と風。
揺れ蠢く光と影
怯える犬
付き纏って離れない砂
不安に苛まれてゆく主人公。
砂から浮かび上がる顔のシュールさ
恐怖の表現などセンスは凄いとは思います。
ただ不安を煽るかのように延々流れる音
表現舞台のような不気味な音や声が苦手でのめりこめなった…
でも映像は素晴らしい
砂嵐を舞う白馬の鬣が炎のように美しかった。

*高評価の作品なので色んな方のレビュー参考になさって下さいね。
奇跡の演出を見た。
風、群衆、馬の流れに抵抗しようとするも、流れに飲み込まれ続けていた少女が最後には恐怖を克服し、強烈な逆風を受け止めるラストに震えた。
扉で隔たれた男女2人の足の動きと食器の重なり。窓越しの風。死を前にした犬の吠え。こいつはスゲー!!
1234

1234の感想・評価

5.0
キートンのようなピューピューと吹く軽やかな風はない ズッシリ重い風がゴオゴオ吹き荒ぶ それが見えるサイレント映画
はぎの

はぎのの感想・評価

5.0
今まで観たサイレント映画の中でも一線を画していた。最高の演出、最高の演技、最高のリリアン・ギッシュ。100億点。

風、風、風。
テキサス州を風が襲う。
冒頭の窓を叩きつける風から、吹き荒ぶ砂嵐、どす黒い竜巻、あらゆる風が色を変えてレティを恐怖へと陥れる。

レティはヴァージニアを出てひとりテキサス州に住む従兄の家にやってきた。しかしいじわる妻のコーラに嫌われ追いやられ、行く当てもないから仕方なく結婚することになるものの、お相手のカウボーイのライジを愛せない。さらには猛烈な風にも精神を痛みつけられ、やがて伝説の馬の幻影を見てしまうが...。

風はレティの恐怖そのもの。

彼女の精神状態に呼応するかのように吹き止まない風は常にザワザワと音を立てている。

テキサス州で嵐を呼ぶと言われている白い幻影の馬。嵐とは正反対に空を駆ける馬はなんとも美しい映像。

レティとライジの距離を表現する足の演出や、埋めても埋めても埋まらない、死体がどんどん浮き出てくる演出、それを見ている窓越しのリリアンの目、コーヒーを捨てるところも好きだしほかにも色々...書ききれないほど細かい部分まで印象的な演出が際立っている。

たった80分ほどだけどそのなかで髪型や服装も多種多様、ダンスをしたり、したり顔になったり、あの恐怖の目、色んなリリアン・ギッシュが1本に詰まっててリリアンの主演のなかでも演技は一番だったと思う。散り行く花のクローゼットのシーンも凄かったけど、明らかに演技力が向上しているのが垣間見えた。

やばい。