スコット・フリーの青い鳥。
もちろん美術を学び優れた絵コンテを描くリドリー・スコットの手によるものでしょうけれど、走り去る男が鳥になり、タッチはそのままに、なんとグラディエーター の世界に入って行きます…なんてこと、もうすでに涙腺崩壊。
麦は男の手に触れている。おお。
次々と名作を世に放つ監督が続編を作るというので、嬉しさと若干の戸惑いがあったりしましたが、そんなもん全て吹っ飛びました。87歳になろうがリドスコ爺は世界に吠え、愛を慈しみ、役者の魅力を存分に引き出しておりました。何も変わっていない。というかまた若返ってるのでは。
『aftersun/アフターサン』で度肝を抜かれたポール・メスカルがまた素晴らしいこと。鍛え抜かれた肉体にも驚かされたけれど、大勢の人々にかける言葉の迫力に2度目の涙腺崩壊。やはり凄い役者だと改めて思い知らされた次第。アイルランド魂が彼の中で燃える燃える。
そして今回トリックスターを演じるデンゼル・ワシントン。衣装が似合い過ぎているせいでもうマクリヌス本人にしか見えず。
もう存在そのものがスターです。
ハリー・グレッグソン=ウィリアムズのスコアの厚みが物語を包み込んで、これがまた最高。大満足です!