ダース米田

ピッチブラックのダース米田のレビュー・感想・評価

ピッチブラック(2000年製作の映画)
3.5
閉鎖的な惑星のビジュアルやストーリー等、普通に低予算のB級映画に過ぎない作品ですが、癖のあるキャラクターとそのドラマが魅力である作品でもあります。

不毛な砂漠の惑星に不時着した者達。
なんとかして惑星からの脱出を試みるが、この星には恐るべき脅威が眠っていた。
皆既日食が起こるとき、恐怖は音をたてて姿を現す。
生き残りをかけた最後の手段として、宇宙船のクルー達は拘束していた極悪犯罪者を解放することに…

ヴィン・ディーゼルが演じる本作のキャラクター「リディック」は、
主人公としても悪役としても道化回しとしても役割を果たしている得意な存在。

クルー達にとっては恐るべき野獣の様な男。
リディック自身は常に生き残りのクルー達をかき回す行動を見せ、その一方で「女性は傷つけない」というクールな性分の持ち主。
しかしそんなリディックも最後には人間味を見せるという展開が実に印象的であり、一人のキャラクターとは思えないくらい多様な魅力を備えています。

ストーリーは、
不毛な惑星に不時着→恐るべきクリーチャーが姿を現す→仲間が次々と消えていく…
という至極単純なものであり、それ自体はありきたりな物に過ぎませんが、一重にリディックという稀有なキャラクターに支えられて味が出た作品と言えます。