♯62(2025年)“ロイ・コーンの勝利への3つのルール”
ルール1
攻撃攻撃攻撃だ
ルール2
非を認めるな 全否定しろ
ルール3
どれだけ劣勢に立たされても勝利を主張しろ
舞台は70年代のNY
20代のドナルド・トランプは、不動産業を営む父の会社が政府と全米黒人協会に訴えられ、破産寸前まで追い込まれていた。そんな中、トランプは政財界が集まる会員制高級クラブで、悪名高き辣腕弁護士ロイ・コーンと出会う。大物顧客を抱え、勝つためには人の道に外れた手段を平気で選ぶ冷酷な男だ。そんなコーンがトランプを気に入り、
く勝つための3つのルール>を伝授し
服装から立ち居振る舞いまで洗練された人物へと仕立てあげる。やがてトランプはいくつもの大事業を成功させていくのだが、コーンさえ思いもよらない怪物へと変貌していく伝記ムービーです。
◆良い点/注目ポイント
・アトランティック・シティにカジノを建設したトランプは、『BTTF』のディストピアのビフ・タネンのモデルです。妻に豊胸手術するところも同じ。
・マキャベリスト弁護士のロイ・コーンのヤバいオーラを放つ姿と若い頃のトランプの小物感と晩年巨体になったお馴染みの姿のトランプと車椅子生活で病魔に冒されて弱ったロイ・コーンとの対比が見事でした。
・セバスチャン・スタンのトランプのゼスチャー完コピと、ジェレミー・ストロングの演技を観るだけでも価値のある一本でした。
◆改善点
・無し。
◆総括
・私はアリ・アッバシ監督の作品が常にトンガっていて大好きです。
アトランティック・シティのカジノのホテルの一室で娼婦にブロージョブをさせているシーンや、1人目の妻とのスケベシーンなども盛り込んでおり
トランプ大統領本人が今作の上映禁止を訴えているところも納得です。
-2025年62本目-