本作は、近未来SF青春映画らしい(もう全く覚えてない。😞💨)。
本作の空監督は、「3.11」を発端に政治や社会に強く関心を持つようになったと発言されている。
そして、現在の社会秩序への不満や憤りが本作を作る上でのモチベーションになったとのこと。
実に大した心意気であり、空監督は、立派な方なんだろうと思いますし、普段から、社会のことなど何も考えていない私なんかには、空監督の思想には、頭が下がります。
本作のストーリーは、
今からXX年後の、日本のとある都市が舞台。
高校生のユウタとコウは幼馴染で大親友。
男女5人組でつるんでいる仲間たちと、音楽や悪ふざけに興じる日々を過ごしている。
ある晩、ユウタとコウは、こっそり学校に忍び込んで、校長(佐野史郎)の愛車のスポーツカーを、垂直にそびえ立たせるいたずらをする。
翌日、いたずらを発見した校長は激昂し、学校にAI監視システム(生徒の顔を認識する監視カメラが校舎の至るところに設置され、校則違反した生徒は自動的に減点される。)を導入する騒ぎに発展。
生徒たちは、学校運営を見直してもらうべく座り込みの抗議をするのだが、、、。
空監督は、しばらく会っていない友達に無性に電話したくなる作品にしたい、それがこの映画の核だと言っていました。
その発言を読んで、
え、なんじゃ、そりゃ?と私は思ってしまいました。私は心が汚れているので、ゴメンナサイだわ。
てかさあ、この映画、尾崎豊の『卒業』の歌詞みたい。 “夜の校舎 窓ガラス壊してまわった”と同じじゃん。苦笑
突っ込みどころも満載。高校生2人で、どうやったら、スポーツカーを垂直に立たせれるんだよー?教えてー。笑
てか、幼稚すぎて、参っちゃいました。
権力への反抗どころか、ただの頭の悪い悪ガキの幼稚な反抗でしかないわけで。しかも、校長は何にも悪くない。むしろ、悪ガキたちよりも、至って、まとも。
本作には、佐野史郎が出てるから、『ぼくらの七日間戦争』を思い出してしまったわ。あれも、相当つまらなかったが、本作は、もっとつまらないです。
空監督が映画でやりたかったことは、これなの?とビックリしちゃった。
新人監督の優れた感覚の、イイ映画が見れるかも知れないと、全く予備知識なしで見に行った私がバカでした。
てかさあ、映像センスとかも全く斬新じゃないしー。
高速道路の高架を下から煽って撮ったりしているんだけど、私に言わせれば、それ、よく初めて映画を撮る学生が意気込んでやるようなショットでして。
ただ、このアングル、カッコよさげじゃね?という浅はかな考えでしかないのよねー。
本作の、近未来の描き方は、たとえば、『ブレードランナー』を見て興奮した学生が予算がない中で、工夫して撮った映像よりも、きっと、陳腐。
音楽の使い方も過剰すぎて辟易。
てか、エドワード・ヤン監督の映画のルックに似ているとか、北野武監督の傑作『キッズリターン』の現代版だとか言ってる人までいるけど、私にいわせれば、出来の悪すぎるバッタモンでしかないわ!
よく最後まで我慢して二時間もクソの垂れながし映画を見たと思います。偉い私!
この監督、親の七光りで映画撮れてるのかなあ
(空監督は、故・坂本龍一さんのご子息。)?
こんな映画に資金出す人いるの?不思議~。
この映画をほめてる評論家と映画関係者、全員マジでほめてるの?それとも、それぞれに共通のスタッフが関わっているからか、政治的な何かで褒めざるおえないの?マジで褒めてるなら、みんな、お目目と頭が、どうかしてるぜ!
こんなクソ映画、2度と見ることはありません。以上。
P.s.
本作のパンフレットは850円。
ペラペラ。内容も薄々。
よほど、本作を好きな方以外は、買わなくてよいと思います。