風来坊

愛と疑惑の果ての風来坊のレビュー・感想・評価

愛と疑惑の果て(2024年製作の映画)
2.5
ギリシャの小さな島に短期のアルバイトに訪れた女性のアレックスはレストランを経営するアメリカ人男性のマックスと出会う。魅力的なマックスに惹かれ恋に落ちるが、次第に彼の別の顔が見え始め…。スペイン製のラブサスペンス映画。

邦題もそれっぽいが90年代によくあった愛した男に別の顔な流れを汲むラブサスペンス。マット・ディロンさんがスペイン映画に出るって珍しい。
彼が出ている事もあってかスペイン製作ですが、メインの言語は英語となっています。
ヒロイン役のアイーダ・フォルチさんは角度によってほんのちょっぴりオルガ・キュリレンコさんに似てる時がある。

マット・ディロンさんは歳を取ったったけど、相変わらず陰のあるイケメン役はよく似合う。ストーリーよりもギリシャの小さな島のロケーションが綺麗で素晴らしい。
こんなアットホームで綺麗な風景のレストランに行ってみたいと思わせます。
出て来る料理も美味しそうで映画を彩っていました。

なんかヒロインの距離感の詰め方がイヤだな…グイグイ行き過ぎでこれが肉食系ってやつか(笑)
展開もお互いにボタンの掛け違いというかムダな勘ぐりで捻りもなくスリリングな感じも無い…。というよりやはりヒロイン側に問題があって、気になるのはわかるけど根掘り葉掘り全部知らなきゃ気が済まないのか…誰にだって話したくない事もあるだろう…。

自分からグイグイ行ってなんだろうねと思うし…。まあ男の方も悪いんだけど…。
人を疑い出したらキリがなく秘密を暴いても幸せとは限らないっていうのが皮肉というかこの映画のメッセージなんだろう。ただ映画としてはありきたりでテンポも良いとは言えず今ひとつといった感じでした。ラストシーンの虚無感は良かったです。

まとめの一言
「過去ではなく今を愛せないのか」
風来坊

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