1979年製作ピーター・セラーズの遺作となったコメディ☆
昔観た時は不思議だなぁ~としか感じませんでしたが、改めて鑑賞したら、物凄い皮肉の利いた良作でした!
ニーチェ「ツァラトゥストラはかく語りき」を下敷きにした脚本だそう。
そういえば冒頭にシュトラウスのアレンジがかかってた♪
物心ついた時から、ある屋敷で住み込みの庭師を続けている初老の男、チャンス(ピーター・セラーズ)。
読み書きも出来ず、庭いじり以外はTVだけが楽しみだ。
ある日、主人が亡くなり、屋敷から立ち退くことに。
初めて外の世界に出るチャンス。
そこでたまたま、経済界の大物ベンに出会い、彼の屋敷でしばらく過ごすことになった。
小難しい政治の話をするベンや、彼の友人のアメリカ大統領に、チャンスは植物の話をする。
しかし彼等はそれを、経済論と勘違いし、なんて深い話なんだ!と盛り上がり……
植物のことしか知らない男の言葉を、周りが勝手に解釈し、感動し、大騒ぎする!
その滑稽なこと!!
でも、決して悪い意味ではなく、良い方向に転がっていくから良かったなぁ~
これはニーチェやキリスト教等をもっと勉強していれば、さらに色々分かるのかも!
ピーター・セラーズの朴訥なキャラクタがとても素敵な作品☆
これはまた何年後かに観たら、色々発見がありそうです!