黒沢清、苦手な監督だったはずなのに...度肝抜かれるほどハマった。肝心な所は説明しないその作家性に対するフラストレーションよりも、背筋のゾクゾクの方が勝った。『クリーピー』観た時はめちゃくちゃイライラしたのに。
もう演出という演出が神がかってる。
不穏な空気感を撮らせたらこの人の右に出る映画監督はいないと思う。画面を支配する緊張感は目を離すことを許さない。
個人的にはフラッシュバックの挿入で意識飛びそうになった。マジで北野武の『3-4X10月』以来の衝撃。一旦一時停止して自分を落ち着かせたもんな。
そしてそれと同じぐらい大杉漣の髪型には衝撃を受けたよね。なにアレ。
