たまには邦画で怖い作品も観てみようと思い、タイトルにひかれて選びました。観た後に漠然と、どえらいものを観た気がする……と思いました。
途中まで、cureってなに？癒しなんてどこに？と混乱するほど、不穏で不気味で凄惨な場面が続き、ずっと緊張感に苛まれました。
いつ爆発するか分からない高部の目に。一見ヘラヘラと脱力した間宮という男の異様さに。あの人ぼけえっとしているのに見ていてとても不安な気持ちになる……
役所広司と萩原聖人の2人が演じる対照的な雰囲気がよかったです。
“癒し”の意味が分かったときは、ぞわぞわっとして血の気が引く思いがしました。お願い止まって、と祈っていました。でも、よかったね、癒されて。
かなりの引いた位置から見る映像は、私も遠くから彼らを観察しているような、本当に目撃者になってしまった気がして、生々しさに拍車がかかっていたように思います。
