Appare99

CURE キュアのAppare99のレビュー・感想・評価

CURE キュア(1997年製作の映画)
3.8
第31回東京国際映画祭にて鑑賞。黒沢清監督と役所さんのQ&Aつきだからたまらない。日本でも特にサイコ性を描くのがうまい黒沢監督、生活感皆無の犯人の部屋は『セブン』を彷彿させ、刑事が犯人に心理的に追い詰められる描写は『羊たちの沈黙』を彷彿させる。犯人のサイコ性は不思議と純粋に見える。一方で一般の人から湧き出るサイコ性は人間の奥底に潜む裏の怒りや悲しみ苦しみが滲み出るから人間に見える。この対比がとても上手いと感じました。
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