2回目
最後やばすぎワロタ
実は初めて黒沢清監督の映画を観た。
この感じを日本映画からも味わえるんだからたまらん。ちなみにこの感じとは「絞殺魔」みたいな感じ。
冒頭からなんだか楽しそうな音楽と共にブレッソンのような瞬間を入れ込みながらの殺害から始まる。
遺体の胸にはXと書かれた刺し傷。
謎の怪奇事件を追っていく。犯人が何故やったのか?を突き詰めていく映画なのかと思うのだが、どうやら違う。
人間の心の闇に近づいていくそんな映画。
明らかに殺人教唆をしたのは、こいつだと分かるのに、何故だか本当の奥底まで行ってはいけない感じがたまらなく怖い。その道中には昔のビデオであったり、写真であったり、いくつもの仕掛けもあったりする。
100年くらい前の人物写真ってやけに綺麗に撮れてて不気味な感じがするの凄いわかる。自分の田舎の家の天井に曽祖父と親戚達の写真が何枚も立てかけられてるんだけど、めちゃくちゃ怖かったの思い出した。
真相を目の前にして自らの手で0にした。
何故やったのか?知る必要もないし知るのが怖かったりもする。
冒頭凶器が落ちる感じであったり、血が垂れる様子であったり、萩原聖人がいた部屋の内装であったり、至るシーンが印象に残るような美術が施されていたと思う。
音楽、美術、映像、脚本、演技、何もかもが不気味で仕方なかった。
生肉を壁に投げつけるシーンのスピード感