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クィア/QUEERのKotaのレビュー・感想・評価

クィア/QUEER(2024年製作の映画)
3.7
“言葉なしで、話したい。”

タイトルの通り、40年代のメキシコシティを舞台にクイアであることの葛藤、願望、渇望を4章立てで独特の表現で描く。前半出会いの章はまさに“君の名前で僕を呼んで”だけど、後半は“サスペリア”味が出てきて音楽は“チャレンジャーズ”というルカごちゃまぜ映画。

監督っぽい色合いの最高なショットは多々あるけど、後半の難解な展開含め好みは分かれそう。自分は噛めば噛むほど味が出る感じが結構好き。ダニエル・クレイグのスパイ役にはない人間味溢れる演技はもちろん、彼が追いかける若者役のドリュー・スターキーがイケメンすぎて横転した。今までどこにいたよこいつ…。監督は本当にイケメンを映画美的に撮るのが上手い。

スタジオ監督になったと思えば、攻めすぎてインディー映画に戻ってくる感じ、嫌いじゃない。
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