空海花

マトリックス リローデッドの空海花のレビュー・感想・評価

3.8
人工知能に支配された仮想現実空間で、
人類を守るために立ち上がった救世主たちの活躍を描く人気SF3部作の第2章。
監督・製作総指揮・脚本は、引き続きラリー&アンディーのウォシャウスキー兄弟。
撮影のビル・ホープ、音楽のドン・デイヴィスら、主要スタッフは前作から受け継いでいる。

救世主ネオ(キアヌ・リーヴス)は、マシン軍団に包囲された人類最後の都市ザイオンを救うべく、超人力を全開させる。
反乱軍のリーダーであるモーフィアス(ローレンス・フィッシュバーン)は、救世主が戦いに決着をつけてくれることを疑わなかったが、ネオには葛藤と、気がかりなことがあった…
夢は未来なのか、悪夢なのか。

いきなりザイオンが圧倒的規模。
評議会も登場し、どれだけ大きな組織だったのかとなる。
エージェント・スミス(ヒューゴ・ウィーヴィング)はA.I.に逆らい
宿敵ネオを倒すことに執着し
自分をコピーする方法を身につけて
ネオにしつこく襲いかかる。

何人ものスミスとの肉弾戦が印象深い。
スタントマンにウィーヴィングの顔を合成させているので戦闘自体はリアルで見応え十分。
ただ2作目からCGが多くなり
1作目のようなバランスの取れたメリハリは失われていく。
それでも、何キロにもおよぶハイウェイのセットをつくり、そこで実際のスタントを展開したカー&バイク・チェイスはアクション史上に残る名シーン。
回転して舞い上がり破壊される車は迫力満点。
そしてモーフィアスのトラック上での日本刀捌き。
大型トラックの正面衝突は美しくさえある。

…と1作目のようにアクションにただ気を取られてしまうと、
設計者アーキテクト(ヘルムート・バカイティス)との対面などをサラッと観てしまうことになるのかも。
説明のシーンはテンポが良いとは言えないとはいえ。
宗教・哲学的色も強くというか、よりマニアックに入れてきているかもしれない。
あえてそこも見どころとしておきたい。

二人の強い愛のストーリーはなお強く
むしろシーンは多いように感じるが
肝心なところを見逃さないように。

あと白い双子がめちゃくちゃ強いのに
これに関しては説明不足のはず(?)

ネオは初めからシュッとしてキレていて
スーパーマン然としている。
スタイリッシュさはまだ健在。

そしてto be continued…
(そうだったー!笑)


2021レビュー#208
2021鑑賞No.445
空海花

空海花