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マトリックス リローデッドのmatchypotterのレビュー・感想・評価

3.8
マトリックス、インファナルアフェア、ホビット、ボーン。3部作4シリーズ、グルグルローテーション、2週目。

『マトリックス リローデッド』。
前回よりもアクションの破壊力が増し増し。
前作はネオの覚醒だったが、今回はすでに覚醒済みでマトリックスの勝手をほぼほぼ手中に収めてる。

なので、とにかくネオが強い。
唯一、エージェントに立ち向かえる強者に。

そこに、出てくる、スミス。
前回、殺ったかと思いきや復活。
でもどうやら、以前と同じの“エージェント”ではない模様。
この辺がこの作品のややこしいところ。

このスミス、一体何なのか。
しかも自分で自分をコピーしちゃう能力、何なのか。
中盤まではバンバン出てくるのに、途中で行方がわからなくなるし。
これは次の完結を観るしかない。

あのスミスがいっぱいvsネオのバトルはなかなか圧巻。
この作品の1つの山場と言って良いが、テンション的にはもう少し後の方に持ってきた方が良かったのでは?

その次のバトルアクションの山場よりもこのシーンの方がインパクトが強い。なので、この次のバトルは「さっきのスミスと渡り合えるならこの程度ならネオは負けないっしょ」と思えてしまう。

それほどこのシーンは強烈。

というか、ネオ、マトリックスでかなり圧倒的。
空飛んじゃうし、もはやマトリックス内のスーパーマンと化す。
キアヌ、マジカッコいいわ。

この2作目は派手なアクションの裏側でかなり哲学的なモノもブッ込んでも来てる。

人が人たらしめるもの。
“選択”“希望”、、、そして、“理由”。

何か大きな力が働き、そこへ向かうべくして向かっているようで、そこに個人の“選択”“理由”があるのか。

そして、その大義が達成された時、それは自らの“希望”になり得るのか。

なぜ自分がここにいて、何のために、何を選ぶか。それは正しいのか。

このAIが作り出した“仮想現実”の中で、その“中の奴ら”つまりプログラムが、“外の奴ら”つまり人間にそれを問う、という、とてつもない哲学的な構造が組み込まれてる。

モーフィアスの信念や言葉しかり、ネオとトリニティに芽生える感情しかり。

正しいか間違いか、と言う前に、何を何のために選ぶのか。
確率やロジックや妥当性では測れないモノ、そらを確率やロジックや妥当性で作られてる世界で映し出すとんでもない作品。

アクションシーンのアイデアと迫力はかなり釘付けになる。いや〜ホント、カッコいいわ。
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