『I AM NOT INVISIBLE』
東京国際映画祭「PFFアワード2024」グランプリ受賞作品上映にて鑑賞。
フィリピンとのクウォーターである監督の川島佑喜さんが、フィリピンのスラムに暮らす人々を撮ったドキュメンタリーなのだが…
フィリピンでも貧困層が暮らすスラムに住む人たちにカメラを向け「幸せを感じるのはどんな時ですか?」と問うと、多くの人が「幸せだ」「生まれてからここに住んで、みんなと仲良く暮らせて幸せだ」と答える。
監督自身は当初「可哀想な人たち」という認識で撮り始めたのに、だ。
急遽、監督は自身とフィリピン人の祖母とのパートを追撮することにした。日本で経済的には恵まれているはずの自分が「幸せ」を感じられていないからだ。
この作品は、ドキュメンタリーを撮り始めたことで「気付き」があり、監督自身を変えていく。そこが素晴らしい。
PFFには、こういう才能を発掘できるチカラがある。そこが素晴らしい。