2017.05.30(118)
録画・字幕
初
クリント・イーストウッド演じる凄腕だが心優しい泥棒が、うっかりびっくり事件に巻き込まれてさぁどうしよう!というお話。
雰囲気や音楽がミリオンダラー・ベイビーと重なるなと思った。このころから頭にあったのかな。イーストウッドの監督作品は、ミスティック・リバーからググッと魅力を増したというか、情感を込めるのが巧みになった印象があるけど、今作でもその片鱗が見えて、過渡期にあったのかなと思ったり。
役者さんは豪華。イーストウッドにジーン・ハックマンにエド・ハリスにローラ・リニーなどなど。
ハラハラさせる演出なんかは、まぁそうは言ってもあなた大丈夫でしょって分かるからあんまりハラハラしないんだけど、でもやっぱり登場人物たちが置かれている状況を説明する上では上手いなぁと。役者さんも上手いからね。表情ひとつに色んな感情を入れ込むから、説明台詞がなくてもちゃーんと伝わる。あと下手な役者さんがやったら失笑してしまうような場面でも、上手い人が演じるとそれで通るんだよね。そういうキャラなんだなと納得出来るというか。
そんなに深みがある訳ではないけど、親子の情が上手く取り入れられていて、なんか良いなと思えたな。