Nao

ブレイブのNaoのレビュー・感想・評価

ブレイブ(1997年製作の映画)
3.6
ネイティブ・アメリカンのラファエルはバーで会った男にとあるメモを渡され、指定されたビルに向う。
そこで待っていたマッカーシーという男にスナッフ・ムービー(実際に人を殺す映画)への出演を持ち掛けられると話を引き受け、出演料を貰い、出演は1週間後に決まる。
妻リタ、息子フランキー、娘マルタと共に生きる最後の7日間を描く。

ネイティブ・アメリカンの生きにくさは計り知れない。
人と会話をする度におっかなびっくりしているようだった。
会話をしたと思ったら妙な話を持ち掛けられたり、仕打ちを受けたり、どことなく差別扱い。
たまに見せる笑顔も心から笑えていない感じ。
それでも生きていかなければならない現実はあまりにも残酷だ。
本来やらなくても良かった泥棒も状況が変われば仇となる。
一生付きまとう事実が人生を狂わせる。
ラファエルの生き方と選択は純粋に家族の幸せを願うだけのもので、自分の人生を捨ててまでして家族を幸せにしたかったという一心からの行動はとても愛と勇気を感じられた。
もっと笑顔と神の救いでもあって欲しかったな。

ジョニー・デップが監督、脚本、出演の3役を務めた作品。
マーロン・ブランドの貫禄も見応えがあった。
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