このレビューはネタバレを含みます
-あたし、石段を降りてもいいの?
-歳をとると、つらいのよ。登るのが。
下から見上げる女。
男。石段を降りる。
降りる降りる降りる。
サンダルの音は、まるで何かを切り刻むよう。
せめぎあう。
…
1972年イタリア映画。監督ベルナルド・ベルトルッチ。ある女性の殺人事件を複数の容疑者の証言から真犯人を追求していく。同じシーンを証言者ごとに回想されていくことで、新たな視点が追加され謎が解き明かさ…
>>続きを読むカメラワークかっこいい。特に冒頭の死体のショットとそこに重なるシンプルなストリングスの音楽に惹かれた。
ユルいというか何でもないような描写が多いように感じたが、毎度の回想で雨に降られているといったよ…
ちょーッッッ!!
これピエル・パオロ・パゾリーニ原案!?
ベルトルッチの処女作との事だが、
パゾリーニでも観てみたかったーッッッ!
ナチス収容所の後に、なんつー
タイトル観てしまったんや...。…
ある娼婦が殺される事件が起こり、その時間帯その場に居合わせた容疑者ひとりひとりの証言と、その回想によって構成される作品。ザ・シネマで観たんだけどあらすじ紹介で『羅生門』からの影響が指摘されてて、たし…
>>続きを読む多層的な時間と記憶、ひとつひとつのカットの繋ぎが良い。ベルトルッチは『殺し』の公開後、自分はヌーヴェルヴァーグの一員だと言い張ってあらゆるインタビューをフランス語で通したらしい。レコードの歌を先取り…
>>続きを読むベルトルッチ版羅生門(羅生門には到底及ばない)。
事件そのものは大して面白くないんだけど
イタリアのいろんな人たちの気怠い1日がオムニバス的に描かれてるって捉えると、見ていて楽しい。
容疑者視点の…
ベルナルド・ベルトルッチ監督の処女作。
原案はピエル・パオロ・パゾリーニであり、ベルトルッチがパゾリーニ監督作品『乞食』の助監督をしたあと、この『殺し』の原案を受け取って映画化したもの。
川の土手…
ラストの愚劣な台詞がすべてを物語っている。風に舞う紙切れと野晒しの死体、ローマ郊外の娼婦殺人事件を容疑者数人の支離滅裂な証言(回想)から紐解いていく『羅生門(1950年)』的な展開。ミステリーであり…
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