Mr.ノーバディ2も監督するインドネシアバイオレンスアクションの巨匠、ティモジャヤント最新作
相変わらず過激な作品だった
謹慎を命じられた殺し屋が一人の少年と出会い心を開くが…という既視感のあるストーリー
割とベタな題材だと思うんだけど、映画としては上手いとは言えないのが正直な感想
主人公と少年の交流をもっと描いた方が良かったし、主人公の属する組織の世界観ももっと深掘りすればより魅力的になっただろうなと感じた
シンプルな話でそんなぶっきらぼうな描き方にも関わらず140分を超える尺ってのもどあなんだと思う(アクションが多い作品とはいえ…
そしてハーマンヤオ作品をもっと雑にしたような人の心がないような終盤の展開(これは嫌いじゃないけど)とゴア描写を抜きにしても人は選ぶ作品だとは思う
そんな尺の長い本作なんだけど、見ている最中はそこまで長さを感じさせない
なぜならアクションがいっぱいあるから!
尻すぼみになりがちな印象のあるネトフリ映画だけど、本作は最後までアクションたっぷりって感じでそこは安心
カメラを被写体に合わせて斜めに動かしたり(ダッチアングル)、ゴア描写も相変わらずモリモリで絵的には派手ではある
なので決してつまらなくはないんだけど、立ち回りを見ると結構ベーシックなことをやってたりとトリッキーな描写を含め既視感が強かったというのも事実としてある
なので立ち回りが凄かった!というよりは、アイデアでなんとか立ち回りを盛り上げた!という印象が強い
でもここまでやってくれただけでも十分感謝です
監督のやりたいことを良くも悪くも詰め込んだ一本
続編やる気満々だけどどうなるのやら