わしかずまの中の人

ファーゴのわしかずまの中の人のレビュー・感想・評価

ファーゴ(1996年製作の映画)
4.0

【あらすじ】
自動車販売店の営業担当ジェリー・ランディガードは、多額の借金を抱えており、妻ジーンの身代金誘拐を企てる。
ところが、ジェリーの義理の父であるウェイドに持ちかけていた投資話がまとまりそうになり、誘拐の実行犯であるカールとゲアに計画の中止を連絡しようとするが・・・。

【事前情報】
映画のタイトルである「ファーゴ」は、アメリカのノースダコタ州に実際にある地名だが、ファーゴが舞台となる場面は冒頭の酒場のジーンだけで、ほとんどがミネソタ州のミネアポリスとブレーナードが舞台になっている。

また、冒頭のテロップで「これは実話の映画化である」と出るが、実際はほとんどフィクション。
ただし、ウッドチッパー(木材粉砕機)が死体処理に使われる描写は、コネチカット州で初めて遺体が無い状況で殺人の有罪判決が下った、ヘラ・クラフツ殺人事件を元ネタにしている。



👇以下、ネタバレ含みます👇
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【所感】
有名なコーエン兄弟の作品だが、実はちゃんと観るのは初めて。
コーエン流のブラックコメディで、クスりと笑えるストーリー展開は流石👏

ジェリーから自作自演の依頼を受けたカールとゲアは、ひょんな事から3人を殺害してしまい、大きな事件に発展してしまう。
ここからさらに、ほいほい人が死んでいくのだけど、前に観た「タッカーとデイル」に展開が似ている気がする。
まあ、こっちは悪い奴らが殺しをしているのだけど😢

サスペンス映画ですが、難解な謎解きは無く、テンポ良く物語が進んでいくので、とても観やすいです☺️
シリアスな場面も、どこか滑稽でコーエン兄弟っぽい。
最大の山場?である、ウッドチッパーで相方の死体を処理しているゲアのサイコパス感もどこか微笑ましく見える。

「どうしてこんなちょっとばかりのお金のために人を殺したのか。」
「人生にはお金より大切なものがある。」
うん、多分成り行きでこうなったんだと思うよ🙄

【まとめ】
肩肘張らなくても観れる、丁度いい頃合いのサスペンス。
ファーゴのドラマ版もあって、こっちもコーエン兄弟が制作しているのですね。
また観たいドラマが増えてしまった😌