実話という名のフィクション。
コーエン兄弟らしいカントリーサウンド♬流れる酒場から物語は始まり、独特の間合いやテンポがコーエン兄弟ならではと言った具合。
基本的にはブラックコメディなので、軽やかと言えば軽やかなのだが、その内容や展開は重厚なサスペンスでありバイオレンス。
非常に浅はかなクズ亭主が身近な人間を巻き込んで企んだ偽装誘拐をベースに、些細な一件からどんどん大ごとになってしまい、後戻りも出来なくなる展開は見応えあり!
アカデミー賞主演女優賞を受賞した妊婦警官役のフランシス・マクドーマンドの肝の座った独特のキャラがこの作品を絶妙にブラックコメディとして成り立たせて居る。
わかりやすいストーリーではあるのたが、その独特な哲学的表現は、観る人を“選ぶ”作品なのかな。
個人的にコーエン兄弟は【オー・ブラザー】が大好き♪