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ファーゴのbennoのレビュー・感想・評価

ファーゴ(1996年製作の映画)
3.8
コーエン兄弟監督作品3作目…。

“This is a true story.”
(これは実際に起こった物語である)

このテロップから始まるストーリー…。
既にコーエン兄弟の手中に落ちてしまいます…惹き付ける演出(?!)です。

自動車販売店に勤めるジェリー(ウィリアム・H・メイシー)は借金まみれのリーマン…。

借金返済の為に思いついたのは、自分の妻ジーンを誘拐! 会社のオーナーである義父から身代金を頂こうとする強硬策…。

計画を実行するのは従業員から紹介された謎のデコボココンビ…カール(スティーヴ・ブシェミ)とゲア(ピーター・ストーメア)…。

しかしこのコンビがとんでもないヘマを犯し、計画は思わぬ方向へ…。

地元警察の女性署長、マージ(フランシス・マクドーマンド / コーエン兄の奥様)が調査に乗り出しますが……次々と犠牲者が…。

何気に映像が素晴らしい! 『ノーカントリー』でも光と影の映像が突出していましたが…今作では上空からの雪原…純白の世界観の魅せ方やロング& ワイドショットの長回しがとても効果的…物語の先が見えない閉塞感もホワイトアウトの映像と重なりとても上手いです…ロジャー・ディーキンス…今後も注目します。

また、誘拐実行犯のデコボココンビの噛み合わないブラックなテイスト…マージと夫ノームのほんわかと温かい夫婦愛…緩急の付け方も飽きさせません。

現地の警察官の会話のテンポも独特のゆるさと癖のある英語…訛りのある “Yeah?” ー”Yeah!” のワードがとても耳に残ります。それに加えてマージのドッシリ感…只今妊娠中ということですが全く動じない姿が頼もしく、ゆったりとした空気感が和みます…。


  〜〜⚠以下ネタバレpart ①含みます︎⚠︎〜〜






お金の受け渡しさえ終われば万事解決のはずがひとつ歯車が狂ったことで…バッタバッタと人が死んでいく連続殺人劇へと展開していきます…そして最後は仲間割れ…ゲアがカールを粉砕機に…っს

ラスト…マージがゲアに語りかける言葉がとても印象的! ささやかな日常の喜びが人生において大切だと感じる言葉…優しい夫とこれから子供を授かる彼女らしい一言です…ෆ*



……とハッピーエンドで終わりたいのですが……

  〜〜⚠︎ネタバレpart ②含みます⚠︎〜〜
(ご覧になられてない方はなるべく見ないで下さい)





普段から撮影や衣装、音楽などが気になりエンドロールは最後までしっかり観るのですが…

最後の最後に小さな文字で字幕もなく…

“The persons and events portrayed in this production are fictitious.”
   (この物語はフィクションである)

えええっ〰︎!! What a bluff!! 騙された〰︎!!
冒頭のテロップは〰︎?? どーゆーこと〰︎?!


thanks to ; JTK 師匠* ̥◌⃛✩✩͓◌‎ ̥*

thanks to ; leylaさ〰︎ん* ̥◌⃛✩✩͓◌‎ ̥*
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