「こんなはずじゃなかった」
「そんなつもりはなかった」
系映画の金字塔だと思ってる。
出てくる人出てくる人がみんな絶妙に微妙で、その微妙なとこが絶妙に噛み合って止まらなくなる歯車、雪だるま式に膨れ上がってのこれを悲劇とするのか喜劇と呼ぶのか。
がんばる妊婦ってとてもいいね。
ひとつひとつの事象は滑稽なのに、大きく見渡した時にとても恐ろしげなものに気付きそうになるから、コーエン兄弟はやっぱり最高だなって。
ラストの「私たち幸せよね」ががっつり胸に刺さって、じわじわ毒されていくのが快感でもあったり。