中国語圏ではお馴染みの霊界モノなのだが、怪奇現象で人を怖がらせる幽霊達の舞台裏を描く点が新しく、実写版「モンスターズ・インク」と呼べなくもない。
「モンスターズ・インク」は文字通りモンスター達が働く企業と言う設定だったのに対し、本作では幽霊達が役者として活躍する芸能界のようなシステムになっている。
生前引っ込み思案だった少女を演じるのはワン・ジン。近年の台湾映画では欠かせない存在になっていて、今作も設定の枠に収まらないキュートな演技を披露。他の役者も台湾や中国の映画で見かける人が多い。
幽霊が主人公なのでグロテスクなシーンも多いが、あくまでコメディの文脈で描かれるのでホラーが苦手な人でも大丈夫。逆にB級ノリのコント的な演出が過剰に思えたのはマイナスポイントだった。