Flowのけんいちのレビュー・感想・評価

ノアの方舟をベースに、1匹の猫の旅路を描く。

キャラクターを油絵の如く描き、対して背景はリアルに（『野生の島のロズ』とは逆のアプローチ）。

全般的に具体的な説明をしないという演出。

鳴き声のみで動物を擬人化せず、出来るだけありのままに見せることに腐心しているように感じた。

“神の存在”を示唆する終盤、そして“今、生きていること”を問うラストに感動した。