【舞台挨拶】土井敏邦監督 登壇
第一部は、オスロ合意からの25年間をある家族の継続的な取材を通じてミクロな視点で映し出す。
"失業率◯%"みたいな字面からでは伝わってこないリアルな絶望感が一人一人の生活から感じられる。
第二部は、なぜハマスが民衆から支持されるようになったかをいくつかのポイントに分けて紐解く。
第二部の終わりには現地にいる土井監督の友人から10月7日以降の様子も伝えられる。
こちらはドキュメンタリーというより割と報道番組的な色合いが強め。イスラエル側含めて多数の取材を重ねて、その経緯が分かりやすく整理されていた。
ハマスへの批判的視点が多めだが、監督も「その点でご意見がある方もいらっしゃるだろう」と言っていた。
三十年間カメラを回し続けて、それを三時間半の映像にまとめる。気が遠くなるレベルだ。