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ZIPANG ジパングのdaiyuukiのレビュー・感想・評価

ZIPANG ジパング(1990年製作の映画)
3.9
時は江戸時代初期。お尋ね者の盗賊・地獄極楽丸は四人の仲間とある古墳に忍び込み、地面に突き刺してあった黄金剣の七支刀を引き抜いて盗み出す。
すると、剣の刺してあった穴から刺青の男が出現、地獄極楽丸一味を追う。一方、徳川家康の命を受けた服部半蔵率いる忍者軍団も彼等を追う。その剣は、伝説の黄金の国・ジパングの扉を開くための“鍵”だったのだ。こうして地獄極楽丸一味と刺青の男、忍者軍団、さらには地獄極楽丸を討ち取って名を上げようとする女賞金稼ぎの鉄砲お百合も加わって、奇想天外な物語が繰り広げられる。日本書記の「天の岩戸」を絡めたファンタジーアクション映画。前半の地獄極楽丸が忍者や剣豪たちを相手に10本の刀を使い分けながらぶった斬る百人斬りシーンは丹下左膳や座頭市などの時代劇のヒーローとの夢の対決やギミックたっぷりの10本刀も楽しいけど、ZIPANGの宝探しや謎の男がストーリーを逆に停滞させてしまうけど、「天の岩戸」を上手く組み込んだクライマックスは地獄極楽丸と謎の男の愛を貫くラブストーリーが絡んだ面白いものになっていた。中島かずきに今の技術を使ってリメイクして欲しいファンタジーアクション映画の佳作。高嶋政宏の豪快な男っぷりと安田成美のツンデレな魅力が、印象的。
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