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日本一の男の中の男のかずシネマのレビュー・感想・評価

日本一の男の中の男(1967年製作の映画)
3.5
とりあえず浅丘ルリ子の登場シーンで、かんわいいいいいい!!!!と言ってしまった。
中原淳一の絵からそのまま出てきたようなヘアメイク、60年代の最高にお洒落でカワイイ洋服。
そしてそれらが本当によく似合っている。
仕事をキビキビとこなし、でも祖父を「おじいちゃま」と呼ぶ素敵なお嬢さん役。
老け(植木等の母)役も兼ねていたが、その時のナチュラルなメイクも大変に美人だった。
本当に可愛い…目の保養…。

この作品の主人公 小野子等さんが、これまでのこのシリーズの主人公の中で1番人間らしかった。
喜怒哀楽がちゃんとあるし、ちょっとマザコンっぽいところもあるし。
あとこれはこのシリーズの他の作品にも言えるかもしれないが、ものすごく仕事の能力が高い人なのに他人にいらぬ誤解を与えてしまうのは、報連相が不十分だからだなぁ…と観ていて強く思った。
他の人がやったらまずいだろうな~と思う事をしている場面も結構あったが、植木等ならセクハラにはならないなw 全然やらしくないから。
それと、女は口を出すなって台詞は、女というよりも「現場を見ても何が狙いか理解できない人間が余計な口を出して仕事の邪魔をするな」って事だろうな、と自分は受け取った。
ただまぁ、余計な口を挟まれたくないならそれこそ報連相しとくべきだし、(先に手を上げたのは彼女の方とはいえ)浅丘ルリ子に張り手をかますのはやめて差し上げて!とは思ったけどね。

真上からの構図の多用も良かった。
また、この作品はグンゼが協賛した作品だそうで、商品をパッケージするあの機械は本物なのだろうか?と観ていて思った。
工場見学してるみたいで楽しいのでもっと見たかったw

名前の字幕付きで突然登場した木の実ナナと奥村チヨに吹いた。
この時期の岡田真澄はジェフ・ゴールドブラムにちょっと似てると思った。
ゴジラとミニラが友情出演(映像が植木等のバックで流れているだけ)していて時代を感じた。
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