2022年 鑑賞 22-160-18
NHK BSプレミアム にて
滝沢(曲亭)馬琴さんの「南総里見八犬伝」を翻案した鎌田敏夫先生の「新・里見八犬伝」を原作に、「仁義なき戦いシリーズ」「柳生一族の陰謀」「魔界転生」等の深作欣二監督・脚本による、安房に館山城を構える里見家は、闇の軍団に一族を殺され、唯一の生き残りである静姫(薬師丸ひろ子さん)が、犬江親兵衛(真田広之さん)や犬山道節(千葉真一さん)ら光の軍団(八犬士)らと共に闇の軍団と戦う時代劇アクション大型エンターテイメント作品。
ー この作品はスーパー歌舞伎ならぬスーパー八犬伝 ー
私は小学生高学年の時に夢中になったのが「南総里見八犬伝」と「真田十勇士」だった！あの頃はまだ多人数チームってカッコいいと思っていたんだな...
原作: 鎌田敏夫 × 監督: 深作欣二 × 製作: 角川春樹 による、アクションやロックもありのファンタジー時代劇作品！冒頭からバカになれるOP映像と音楽だ！八房や伏姫、懐かしい！伏姫の声は松坂慶子さん。声のみの出演ですが、またあのシーンというか絵巻、最高！そして... 伏姫の体から “仁・義・礼・智・忠・信・孝・梯” の八つの玉が... 懐かしいし、ワクワクする！
あの絵巻も持っていて、八犬士のリーダー的存在でもある忠の玉を持つ犬山道節(千葉真一さん)、道節と共に行動し、爆薬を武器とする義の玉の持ち主、犬村大角(寺田農さん)と、にげのびた静姫が合流する。一番最初に登場した彼の合流は...
舟と桜のシーンは綺麗なんだが... どこか怪しげ... やっぱりゴア描写... 義妹と密かに想い合っていたが... 義妹が自分をかばって叔父に斬り殺されたことに激高、一族を斬り殺してしまう孝の玉を持つ犬塚信乃(京本政樹さん)と、信乃の事件の原因をつくった、唯一の女性八犬士で、礼の玉を持つ犬坂毛野(志穂美悦子さん)。田楽の舞や殺陣のキレキレで、塀を飛び越える様は素晴らしいに尽きるし、蛇を操り暗殺、でお金を受け取る様は仕事人にも見えるが、どちらかというと仕事人は京本さん！京本さんのお姿・殺陣はお綺麗の一言！お互いにも因縁はあるし、闇の軍団にも因縁がある敵もいて... 似ているような2人！詳しいことはまた後ほど...
大角の母を殺し、母に成りすましたムカデの妖怪船虫(ヨネヤマ・ママコさん)が静姫や八犬士たちを強襲。先に着いていた信乃と毛野の因縁コンビも参戦！船虫を撃退後、因縁コンビは一悶着... だが、それを乗り越え仲間に... あと4人
ここで登場の犬江親兵衛(真田広之さん)。孤児で百姓に育てられ、侍への憧れの気持ちと、軽快でアクロバットな動き... 最初は小悪党な雰囲気があったが... 子どもを助けるため、大鎌二刀流で飛び出したことで静姫を守ることを誓う。洞窟まで追い詰められた静姫と親兵衛。万事休す... も、静姫の笛により形成逆転！静姫たちは迎え入れられ... そこに道節たちも駆けつけ、新たな仲間を紹介される。
子供の姿をしており(成人)、人並外れた聴覚を持つ、智の玉を持つ犬川荘助(福原拓也さん)と巨体で怪力、梯の玉を持つ犬田小文吾(苅谷俊介さん)。そして、親兵衛の●ネタ発言「玉なら2つ...」そう来るだろうねぇ...
私も思い出し笑い... えっ... 大学時代の先輩に「(ボウリングの)マイボールは2つ持っている」、「(ハイスコアは)1回で1億ぐらい出る」と... お後がよろしいようで... はないっ！
話は戻って... あと2人(1人と玉)
親兵衛は道節の命で、大角や信乃によって谷底へ落とされ... 実は親兵衛は... しかし、親兵衛があの笛を吹き、不思議なことが起こり...
そもそも闇側の赤甲冑(部隊長だけにシャア専用カラーリングとジョニー・ライデン専用カラーリング？)だが、以前から信の玉を持っていた犬飼現八(大葉健二さん)は、親兵衛が吹いた笛の音で正義の心を取り戻し、寝返り(少し前に光り始めたため、目覚め始めたと思われる)、親兵衛を助け出す。槍の扱いや身のこなし、流石！バトルケニア！デンジブルー！ギャバン！あと、1人
“親兵衛 お前を待っていた お前に会いたいとただそれだけを思っていた”
助け出された親兵衛だったが、静姫に牙を剥き、襲いかかる！静姫を必死に守る七人... 親兵衛と話そうと、謝ろうとする静姫... それでも襲いかかる親兵衛... その時、雷が...
目を覚ました親兵衛。手には光る玉... 仁の文字... 「仁とは？」「人を愛する心」
“よくぞ来た 八人の犬士たち 汝らは光の使者 この弓矢を静姫に与えよ”
長尺で馬鍬っていたためか、セキュリティガバガバで、静姫を連れ去られてしまう... しかし、あの玉を八つ地蔵にはめ込むと... 仏像と光る弓矢が！弓矢を託された親兵衛。最終決戦が始まる...
毛野 vs 妖之介(萩原流行さん)、今の行いと向き合うため敢えて闇の城の罠にぶつかっていく現八、義兄である信乃を想い、かばって命を落とした浜路(岡田奈々さん)ら姫たちは、闇の軍団に改修され、全身毒人間として八犬士たちに襲いかかるも、信乃が血の毒を1人で浴び、浜路に向かうなど、因縁に決着をつける... 道節のまさかの行動... ●●の力やあんな扱い方があったんですね...
光りの矢が放たれ、戦いは終わり、城は崩れていき... そして、静姫の別れ、叫び、7人の●、道節らの行動... ファンタジー時代劇っぽいラストだし、里見八犬伝だからのラスト。
流石カドカワ映画！もう豪華！深作監督からして堪らない！ザ・カドカワ映画の代表格の薬師丸ひろ子さん、ど迫力のアクションは千葉真一さん始め、真田広之さんや大葉健二さん、志穂美悦子さんらJACが担当し、寺田農さん、京本政樹さんら八犬士側も、夏木マリさん始め、目黒祐樹さん、岡田奈々さん、萩原流行さん、汐路章さんら闇の軍団側も豪華！その他、高柳良一さんや成田三樹夫さんらの脇も豪華で、NOBODYさん、佐久間正英さん、難波弘之さんの音楽や、ジョン・オバニオンさんの主題歌、何よりも凄ぇと唸ったのが特撮監督の矢島信男さん！昭和の東映特撮(キカイダー、ゴレンジャー、アクマイザー3、キョーダイン、8人ライダーVS銀河王 etc.)にも参加されていて、「宇宙からのメッセージ」「魔界転生」などでも深作監督とタッグを組まれている！
「もう俺の役目は終わりました あなたはもう誰か一人のものじゃない」
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