ナツミオ

里見八犬伝のナツミオのレビュー・感想・評価

里見八犬伝(1983年製作の映画)
3.5
NHK-BSPプレミアムシネマ録画鑑賞

“スター・ウォーズ”オマージュ

40年前の作品。
初鑑賞。
当時、CMを大々的に流していた記憶。
キャストが豪華。アクションはJAC。
普通に楽しめた。

薬師丸ひろ子、真田広之ほか豪華キャスト共演。深作欣二監督が、曲亭馬琴(滝沢馬琴)の不朽の名作をもとに、大がかりなアクションや特殊メークを駆使して映画化した80年代を代表する大ヒット・伝奇ロマン。

英題 『Legend of the Eight Samurai』

1983年日本作品
製作 角川春樹
監督・脚本 深作欣二
原作・脚本 鎌田敏夫 『新・里見八犬伝』
音楽監督 - NOBODY
音楽 - NOBODY、佐久間正英、難波弘之
主題歌 - ジョン・オバニオン「里見八犬伝(英語:I Don't Want This Night To End)」、「八剣士のテーマ (White Light)(英語:Hakkenshi's Theme (White Light))」、ともに作詞作曲はジョーイ・カーボーン
撮影 仙元誠三
出演 薬師丸ひろ子 真田広之 千葉真一 寺田農 志穂美悦子 京本政樹 夏木マリ 

(NHK番組内容より)
かつて里見義実に征伐された毒婦・玉梓(夏木マリ)は、悪霊に仕えることで不死身の妖怪となってよみがえり、里見一族を討ち滅ぼす。一人、生き残った静姫(薬師丸)は玉梓たちを退治しようと決意し、静姫のもとには不思議な玉をもつ戦士たちが現れる…。

(解説 Wikipediaより)
南総里見八犬伝を翻案した鎌田敏夫の『新・里見八犬伝』を映画化した作品。JACによる迫力ある戦い、音楽にはロックで英詞の主題歌、特撮など、それまでの時代劇にはなかった斬新なアイデアを取り込み、大型エンターテイメント映画となっている。

40年前の作品。
角川映画なので当時大々的にプロモーション、CMを流していた記憶。
主演の薬師丸ひろ子、真田広之と当時の人気俳優起用と音楽もこの時代劇に洋楽っぽいのを当てるなど角川映画らしい。

特撮、クリーチャーの作り物感などは流石に古さを感じるが、アクション、シーンは素晴らしい。
千葉、真田、志穂美などJACスターのアクションは楽しい。
8犬士の半分はJACメンバーだそう。

当時人気の薬師丸ひろ子、真田広之のラブロマンス、薬師丸の”快感“シーンはパロディ⁇
当時のそれぞれのファンは2人に嫉妬しただろうネ〜⁇

悪玉・玉梓役、夏木マリのオールヌード、後ろ姿は、熟女ながらスゴイ。

八犬士の1人、犬塚信乃(孝) 役の京本政樹の妹・浜路役に当時のアイドル・岡田奈々。
早々に死んでしまうが悪玉役で蘇る。兄妹の対決、全身毒を放つ技でもっと活躍するのか?と思ったが活躍の場がなく残念…

真田広之の乗馬姿は彼の運動神経なら納得だが、薬師丸ひろ子も頑張っていたのが印象的。

終盤、寝落ちしてしまったので、少し戻してまた観たが、殆ど終盤でした…。

昔の作品だが、時代劇でもあり古くささは感じず楽しめた。



【忘備録】ネタバレあり
(キャスト)
(里見家)
・静姫
- 薬師丸ひろ子
里見家の姫。
一族を殺された里見家唯一の生き残り。闇の軍団の追跡から逃れ、武蔵国の叔父・太田資正に助けを乞う旅路の途中で親兵衛や道節に出会う。一時、親兵衛に連れ去られるも、粗暴であるが心根が優しい性格に惹かれていく。姫にしては活発な性格。

・伏姫 ※声のみの出演
- 松坂慶子
100年前の里見家の姫で、死に際に八つの霊玉を遺す。八犬士を導く。

(光の軍団(八犬士))
・犬江親兵衛(仁)
- 真田広之
孤児で百姓に育てられ、侍に憧れて一国一城の主を狙って静姫をつけ狙うも、一緒に行動していくうちに彼女に惹かれていく。大鎌の二刀流を武器とする。ヒロインの静姫とともに本作品の主人公。

・犬山道節(忠)
- 千葉真一
里見義実に仕えた祖父が100年前の出来事を描き残した絵巻を所持し、八犬士を集めるべく大角と行動しているリーダー格の犬士。病に冒され余命一か月と診断されている。

・犬村大角(義)
- 寺田農
里見義実の家臣の子孫。
修験者が立ち寄る小屋で育ったため、武芸と学問に通じ、山伏姿で銃や爆薬を武器とする。

・犬坂毛野(礼)
- 志穂美悦子
唯一の女犬士。
呪われし生まれつきで「誰からも愛されず、誰も愛さず」を信条に孤独に暗殺を生業として生きてきた。浜路の婚礼の席にて女田楽の舞踊をしながら蛇を操り、隙をついて代官の首をはねる。妖之助に見初められるも敵対することになる。

・犬塚信乃(孝)
- 京本政樹
義妹の浜路と密かに想い合っていたが、代官殺しの手引きをしたと勘違いされ、浜路が自分をかばって叔父に斬り殺されたことに激高し、一族を斬り殺してしまう。原因を作った毛野との確執を乗り越え八犬士の仲間となる。

・犬川荘助(智)
- 福原拓也(子役)
成人だが、子供の姿をした犬士。
異形の者たちが住む洞窟で育ち、人並外れた 聴覚を持つ。

・犬田小文吾(悌)
- 苅谷俊介
巨体で怪力の犬士。荘助と同じ洞窟で育つ。

・犬飼現八(信)
- 大葉健二
闇の軍団の侍大将で非道を繰り返していたが、玉を手に入れ、親兵衛が吹く伏姫の笛の音により、正義の心に目覚める。槍術を得意とする。

(闇の軍団)
・玉梓
- 夏木マリ
100年前、毒婦として蟇田定包を操り民衆を苦しめていたために、里見義実らに焼き殺された。後に「御霊様」の力で妖艶な美貌の妖怪として復活し、血の池に入ることで永遠の若さを保っている。親兵衛は玉梓の次男の転生した姿であることが明かされる。

・蟇田素藤
- 目黒祐樹
玉梓の長男。
玉梓と共に焼き殺されたが、復活して里見一族を皆殺しにした。生まれ変わった姿は皮膚が焼けただれていたため、高貴な姫の皮膚を移植し、最後の皮膚として静姫を狙う。

・妖之介
- 萩原流行
大蛇の化身。
毛野を「自分のために生まれてきた女」と惚れ込み、我が物にしようとする。

・浜路
- 岡田奈々
義兄である信乃を想い続け、婚礼の席で代官が死んだことで信乃と駆け落ちしようとするも彼をかばって命を落とす。遺体は幻人によって回収され、全身が毒の体で蘇り、闇の軍団の配下として八犬士の敵となってしまう。

・幻人
- 汐路章
御霊様の司祭で、素藤の皮膚の移植や、浜路の体を毒に作り変えるなど、医術・妖術に秀でている。

・船虫
- ヨネヤマ・ママコ
ムカデの妖怪で普段は老婆の姿をしている。大角の母を殺し、成りすまして静姫を襲う。

・悪四郎
- 浜田晃

(その他)
蟇六 - 遠藤太津朗
彦爺 - 殿山泰司
太田正春 - 高柳良一
太田資正 - 成田三樹夫
農民 - 小峰隆司
正香 - 北城真記子
小萩 - 賀田裕子
杉倉木曾介 - 鈴木瑞穂
樋上宮六 - 曽根晴美
在村 - 鈴木康弘
案内の侍 - 唐沢民賢
宴の侍 - 石丸謙二郎、畑中猛重
村の子供 - 池田直人、上田絵美
村の老婆 - 岡島艶子
宴の男 - 高野嗣郎
笛の侍 - 清水昭博
毒娘 - 小島憲子、大内弘子、森山啓子、前川恵美子、諏訪裕子、松村真弓
黒鎧武者 - 井上誠吾、関根大学、麿のぼる、小船秋夫、江原政一、白井滋郎、藤沢徹夫、細川純一
代官家来 - 成瀬正、福本清三、峰蘭太郎、平河正雄
配役不明 - 宮城幸生、池田謙治、椿竜二、美柳陽子、稲垣陽子、沢田祥二、山本亨、井上清和
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