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里見八犬伝のkoyaのレビュー・感想・評価

里見八犬伝(1983年製作の映画)
4.0
エドワード・ヤン監督の1986年の映画『恐怖分子』の中で、台北の大きなビルにこの『里見八犬伝』の宣伝というか広告がありました。
調べていたら、当時、台湾は日本映画がまだ公開禁止の中、やっと解禁になったころ、大ヒットした日本映画なのだそうです。

里見八犬伝の話から百年後・・・という新・里見八犬伝、
いやーなんといっても悪役のね、夏木マリ、目黒祐樹、萩原流行、この3人のインパクトすごいですな。
やはり、悪役が強烈だとこういう映画は盛り上がりますね。
悪役狂気演技炸裂で、もう、1980,90年代の香港映画のよう。

千葉真一をはじめ、里見家の血をひく静姫が薬師丸ひろ子、千葉真一、志穂美悦子、真田広之・・・といったJAC映画でもあります。
いいなぁ、もう、志穂美悦子さんったら美しくて強い、という。いいわ。
戦う相手が、最初桜吹雪の中での京本政樹、そして最後には萩原流行さんのというメイクぎらぎら男(でもそれが可笑しくない人々)と華々しい殺陣ですよ。

真田広之君は、若くて身体能力バリバリだ。
馬に乗って飛んで跳ねて、殺陣もバッチリ。
彫りの深いいい顔してるんだよね。
薬師丸ひろ子のお姫様ぶりも健気でどこか気丈な所があってよろしい。
この2人お似合いのカップルだけどなぁ・・・・

今だったら、特撮バリバリ当たり前なんだろうけど・・・この映画はスタッフに特殊メイクの名前が載った最初の日本映画だったそうです。

角川映画の中でも大作。
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