V

リ・エントリーのVのレビュー・感想・評価

リ・エントリー(2019年製作の映画)
4.2
アンディ・ウィアーの短編小説『the egg』をそのまま映像化してる作品。Youtubeにもkurzgesagtのようなアカデミックチャンネルで同様の動画が何個かあるし、特にこの作品に対しても〈映像化〉という点において新鮮な感覚を覚えなかった。が、
アンディ・ウィアーのオリジナル小説は何年も前に見たが、それはそれは目が醒めるような強い衝撃だった。初めて信仰心に似たものが自分の中で芽生えた感覚を覚えている。「これがこの世界の答え(真理)だろ」と。今も私はこれが世界の真理であり人が生きとし生ける意味であってほしいと願う。

いかなる教えよりも強力で説得力があり、平和的な結論に行き着く。5年前くらい前に友達にも見せたことがあり、あの衝撃を受けた顔は忘れられない。全ての人類がこれを念頭に置き、生きるとすれば平和な世界になるだろうが、戦争に虐殺に貧困格差にと虚しい現実。

アインシュタインが提唱する一般相対性理論や特殊相対性理論から派生したThe block universe theoryではこの世界・宇宙はもう既に消滅し終わっているというし、残像のような世界で生きているのであればあながちフィクションでもないだろう。
V

V