今年のTIFFラスト。
オリビアとラモン、バルバラとマウリシオの世代の違う二組の男女の織りなす、超フリーダムなアートアニメーション。
ドミニカのトーマス・ピカルド=エスピラット監督作なんだけど、シーンごとの担当アニメーターが違えば表現手法も絵柄もまるで違う。
なんなら実写だって使っちゃう。
ストーリー性もあるにはある。
現在から過去へ遡って行くような全体構成を持ち、オリビアは過去の恋の思い出をベッドの下に隠し、空気も感情も読めないマウリシオは、バルバラに振られてちょっと壊れる。
あとはシュール過ぎて言語化不能w
基本的にデザインとしてのアニメーションで、80分間の動く展覧会だと思えばいい。
紙がクシャっとなるような移動表現や、同じ時間を複数の視点から見てスプリットする表現など、なかなかに未見性が高い。
まあ基本的に、この種のアートアニメーション作品を観慣れている人向けだが、このブッ飛んだフリーダムさが好きな私的には、結構面白かった。