コーヒーマメ

青春デンデケデケデケのコーヒーマメのレビュー・感想・評価

青春デンデケデケデケ(1992年製作の映画)
3.8
“デンデケデケデケ!!! デンデケデケデケ!!! デンデケデケデケ!!!”
高校生ロックバンド“ロッキング・ホースメン”の淡くて愛おしい3年間をコミカルにテンポ良く描く。
悪いヤツが誰一人として出てこなかったり、執拗なまでに鬱陶しい編集だったりと、大林宣彦らしさ全開の快作!!

高校入学を控えた主人公ちっくんが「デンデケデケデケ」のギター音から始まる曲を聴き、即座に感化され、バンドを始めるところから始まる。
最高にかっこいいイントロを初めて聴いたときの衝撃が見事に再現されていて、新しい何かに出会えたときの喜びを久々に思い出した気がする。
冬休みだし、何か新しいことを始めてみたいなぁ〜。

お金無いなかでバイトして楽器買い、4人で揃って音を鳴らし、キャンプ合宿を強行し、たまにクラスの女子に恋したり、不意にキスしちゃったり。。
この青春、めちゃくちゃ淡い!!!
青春デンデケデケデケっていうより、青春キラキラキラキラですよ。
受験間近までバンドをやれて羨ましいよっ!!

周りの人ってどれだけ自分に影響を与えるのだろうか。
ちっくんは本当に、良い人達に恵まれた。
そしてきっと、卒業した後も沢山の人々と知り合い、成長していくはず。
ただ、人生の主人公はいつでも自分でなくてはならない。
大事な一歩を踏み出すのは、自分自身だ。
ちっくんよ、幸せになれよぉぉぉぉお!!
コーヒーマメよ、そろそろ真剣に勉強始めろ…!!!