ゆにこぴぴ

青春デンデケデケデケのゆにこぴぴのレビュー・感想・評価

青春デンデケデケデケ(1992年製作の映画)
4.0
舞台となる香川県の観音寺の街並みと、自身にも似た記憶のあった気がする思い出を、スナップ写真で切り取っていくかのような画面がとにかく良い。
どのキャラクターも面白いが、明るく他人への深い思いやりを持ち、歳のわりに色々と悟ってしまってそうな、しっかり者の合田富士男くんのことを思って、勝手に切なさを感じた。

原作者の芦原すなおさん自身の学生時代が作品にフィードバックされているらしいが(大林監督との対談より)、芦原さん自身は当時バンドを組むことは叶わなかったそうで、触れられなかった青春時代の憧れが、劇中で描かれる三年間を一層きらきらと眩しく切なく見せるのかと思った。
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