原菜乃華演じる、突然霊が見える様になっちゃった女子高校生見える子ちゃんが、新任教師の京本大我に取り憑いた悪霊を、何とかしようとする。
TVアニメ版は観たけど、ゴッドマザーがいない以外は、上手い具合に取捨選択して、コンパクトにまとめている。
これは霊に対して「怖がる」でも「闘う」でもなく、ひたすらシカトしようとするのが新しかったのだが、90分ちょいの映画ではそうもいってられないので、展開は割と早い。
全体が「ビューティフルドリーマー」以来の学園の怪異の温床、文化祭の準備期間という「」で括られているのが特徴で、青春ホラーコメディを特徴付ける。
キャラクターの見せ方にも情報開示の工夫があって、原作やアニメ版を観ている人にも、ある程度の未見性は感じられるんじゃないかな。
一見チャラそうに見えて、仕上がりは上々と言っていい。
興行成績次第では、シリーズ化も期待出来るのではないか。
原菜乃華と久間田琳加、なえなののトリオキャラもハマっている。
基本ユーモアなんだけど、地縛霊ホラーの傑作「残穢」を 放った中村義洋監督だけに、ホラー表現自体は結構怖いんだな。
個人的には、ホラー専業でない監督が作るホラーには、秀作が多いと感じている。
その意味ではさらにホラーの世界からは縁遠い、矢口史靖監督の「ドールハウス」も楽しみだ。
