トランスマスター

ストリートファイターのトランスマスターのレビュー・感想・評価

ストリートファイター(1994年製作の映画)
3.0
♯68 (2025年)グッドモーニング、シャドルー!

舞台は90年代の東南アジア
麻薬王で独裁者のバイソン(外見と中身はベガ)が統治するシャドルーの縄張り。
主人公はAlled Nations(UNのような国連組織以下AN)の米国海兵隊のウィリアム・ガイル大佐
シャドルーの到着するエリアでANとシャドルーの民兵による内戦が7カ月続いてANは首都を奪還する。
しかしシャドルーは北部の村でANのボランティア63人を拉致してしまう。そして提示された身代金は200億ドル。
またバイソンは超人血清を使い筋力を増強したスーパーソルジャーを量産して世界征服を企んでいた。
その野望を打ち砕き人質を解放するため、ガイル大佐は部下で英国諜報部のキャミィとネイティブアメリカンのT・ホークを連れて敵陣の本拠地へステルス艇で乗り込むのだった。

登場キャラ

正義マン陣営
・ウィリアム・ガイル大佐
ソニックブーム発射不可能、サマーソルトは可能。バレエと空手で鍛えたジャン=クロード・ヴァン・ダムの蹴り技が炸裂。
(米国のビデオゲームでも主人公はガイル)

・春麗
女刑事では無くジャーナリスト、親の仇のバイソン(ベガ)を狙う。

・バルログ(バイソン)
GNTのジャーナリストで春麗の同僚のヘビー級ボクサー。マイク・バイソンなのに名前がバルログ。四天王で唯一ヴィランではないキャラ。

・E・ホンダ
GNTのジャーナリストで春麗の同僚の力士
ザンギエフとの対戦はゲームそのもの。

・キャミィ
英国の特殊部隊の兵士。ベレー帽とハイレグの組み合わせが萌える。

・T・ホーク
巨漢ネイティブアメリカンなのに劇中ではただのバンダナを頭に巻いた歩兵。

・リュウ&ケン
空手を使うモブキャラ
飛び道具はCGの技術が追いつかず発射不可。

ヴィラン陣営
・バイソン
麻薬の資金でハイテク民兵を組織する独裁者。タイ、ミャンマー、ラオスのゴールデントライアングルに君臨していた麻薬王クンサーのような設定。
サイコパワーを操る『鷹の爪団』の総統のモデル。
ビデオゲームで私はこのキャラの使い手。

・ビクター・サガット
シャドルーシティで地下格闘を仕切る顔役。隻眼なのは猫に引っ掻かれたわけでは無い。
ムエタイ要素無し…。

・ディージェイ
ちゃっかり者のジャマイカ人。シャドルーでは珍しく給与所得者。

・ザンギエフ
ソ連のモヒカン脳筋プロレスラー。
根は良い人。身体に傷は無い。

・ベガ(バルログ)
サガットの経営する地下格闘技のチャンピオン。金髪の白人では無くラテン系の濃い顔の男。バルログ推しの腐女子は怒ったはず。

中立陣営
・ダルシム
シャドルーの研究室でブランカが超人兵器にならないよう努力をした科学者
ヨガ要素皆無。

・ブランカ
ガイルの親友(ナッシュでは無い)がシャドルーに拉致されて超人血清により野生化したビル・ビクスビーのハルクにそっくりなキャラ。

◆良い点/注目ポイント
・歌手のカイリー・ミノーグがキャミィ役でミリタリーコスプレで出演。
・劇中GNTのキャスターで春麗を演じるのはMARVEL の海外ドラマ『エージェント・オブ・シールド』のメリンダ役のミンナ・ウェン。
・タイ政府の協力により劇中装甲兵輸送車1台、多用途ヘリ2機、水上攻撃艇、巡視艇を貸してもらっていました。

◆改善点
・ヴィランのボスバイソン(ベガ)を演じていたのは『アダムス・ファミリー』のラウル・ジュリア。
ベストな配役は『帝都物語』『帝都大戦』の加藤保憲を演じた嶋田久作一択!

◆総括
・私はこの作品を劇場でストIIを全くやらない彼女と一緒に見てしまった黒歴史があります。(アニメ版ストIIも劇場に連れて行ってしまい。劇場の中に女子1人だけにしてしまいました。)

ゲームをやらない人でも内容がわかるB級アクションムービー。
90年代制作作品なのに演出とオチは80年代のホラー映画とカンフー映画を踏襲している懐かしい作品でした。

ロジャー・ムーア主演の『007』が好きな方にオススメです。

-2025年68本目-