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屋根裏の散歩者のJINのレビュー・感想・評価

屋根裏の散歩者(2016年製作の映画)
2.2
数ある江戸川乱歩作品の中でも最も映像化されてるような気がするが?
この作品のどこにそこまで映像化したくなる要素があるのかって考えると、おそらく「覗く」という行為や「秘密」や「背徳」などエロティックな好奇心を煽る話だからかもしれない。
乱歩作品は大好きだったので、昔、小説もたくさん読んだ。
でも『屋根裏の散歩者』のような初期作品はそんなに面白かったという印象がない。
で、この2016年版のこの映画の全体的な印象は陰気で地味ということに尽きる。
木嶋のりこと間宮夕貴が濡れ場を頑張ってるけど、それもまあこんなもんかっていう。
松本若菜が脱いでたらなあ…って明智小五郎のパートナーの文代が脱ぐ必然性なんてどこにもないわけやけど(笑)
世の中にはおそらくこの作品のように、他人にはわからない「性癖」に左右される男女関係っていうものが大いにあることと思う。
ラストの狂気のカオスだけはインパクトがあった。
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