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屋根裏の散歩者のdaiyuukiのレビュー・感想・評価

屋根裏の散歩者(2016年製作の映画)
3.8
名探偵・明智小五郎(草野康太)は、大病院の令嬢・黒木直子(間宮夕貴)から婚約者である遠藤(淵上泰史)の浮気調査を依頼される。妻であり助手の文代(松本若菜)は明智から頼まれ、遠藤の身辺を探る。
すると、遠藤が同じ東栄館に住む女子学生・大内照子(木嶋のりこ)と肉体関係にあることがわかる。
一方、同じく東栄館の住人で、心に傷を負った青年・郷田三郎(河合龍之介)は下宿の屋根裏に忍び込み、天井の節穴から他人の生活を覗き見ることを愉しみとしていた。
ある夜、郷田は照子の部屋を覗き、遠藤に獣のように犯される照子の姿を見る。
過去に愛した女性を男に犯されたことがある郷田は、遠藤に殺意を抱く。
それは、因縁ある名探偵・明智小五郎への挑戦でもあった。そして、世にもおぞましい惨劇が始まる……。
江戸川乱歩の同名ミステリー小説の映画化。
郷田の遠藤殺し完全犯罪というより、サディストの遠藤をめぐっての婚約者黒木直子と大内照子のどろどろの三角関係と愛憎劇がメインでむしろそっちを軸にしたサスペンスにした方がより面白くなったと思える惜しい作り。
遠藤に裏切られ正常な行為で結ばれないと分かっても遠藤を愛そうとする黒木直子を演じる間宮夕貴、サディスト遠藤を愛せるのは自分だけと思い込み狂気的な愛に身を焦がす大内照子を演じる木嶋のりこの魅力とセクシーなラブシーンが、見所。
明智も郷田も密室殺人事件の謎解きも、添え物。狂気的なラブサスペンスを見たい人にオススメのセクシーサスペンス映画。
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