60年代の作品に好きなものが多くなってきた半面、晩年のは未だに一つも頭に入ってこないゴダール作品にまた打ち返される覚悟で臨んだが、わかりやすく門前払いを食らった(笑)。確かに、一瞬はっとするような鮮烈なカットだったり、決して快適でない音も交えてドキッとさせるゴダールらしい「美」が随所に存在しているのだが、一方でストーリーという概念からはほぼ逸脱。1つを考えるのに映画一本分くらいかかりそうな難解なセリフが次から次へとやって来て完全に窒息してしまった。これを意図して撮っているゴダールの脳内を映画にしてほしいところw