ビリー・ワイルダー監督の大傑作。
大衆に忘れ去られたサイレント映画の大女優に"飼われる"二流脚本家の話。
ハリウッドの光と闇を描いた映画であり、ある意味ホラー映画より怖い映画だった。強烈なブラックユーモアが利いている。
過去の栄光に囚われ、幻想の中に生きる女優ノーマの姿は不憫であり、狂気に陥っていく様やヒステリックな表情は恐ろしかった。ラストの演技は衝撃的で、強い寒気に襲われた。不気味な執事も存在感があった。
冒頭でプールに浮かぶ死体が映り、その死体(主人公の脚本家)が語り手となって、過去を回想していく構成が特徴。
映画小ネタが分かると、もっとこの映画の凄さが分かるんだろうなあ。
" I *am* big. It's the *pictures* that got small."
" All right, Mr. DeMille, I'm ready for my close-up."
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