レオナ

サンセット大通りのレオナのレビュー・感想・評価

サンセット大通り(1950年製作の映画)
3.8
「死体が過去を語り始める」という冒頭が珍しくて一気に引き込まれた。

過去の栄光にしがみついて生きるのって本当に辛い。ベティみたいに、「役者がダメでも脚本家になるわ!」の意気込みで生きれたら楽しいんだろうな。
でも、それはベティが役者としての喜びを知らないから切り替えられるんだろうし、(あと若さと)そんな簡単な話じゃないよね。。
過去の自分の美しさを知ってる人が今の自分を納得できるわけない。時間が経つにつれて醜く衰えていくように設計されてる生命体酷すぎる。逆ならまだいくらかマシだろうに。

ラストのノーマがカメラに寄ってくるシーン。カメラが曇ったせいで一瞬過去の美しいノーマに見える演出鳥肌立った。美しくて誰にでも愛された時がノーマには確かにあったのに、みんな「今」の狂った殺人者のノーマの事しか見てくれないんだな。
レオナ

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