素晴らしき哉映画

サンセット大通りの素晴らしき哉映画のレビュー・感想・評価

サンセット大通り(1950年製作の映画)
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サイレント映画では活躍していた映画女優ノーマ・デズモンド
その彼女の屋敷にやってきた脚本家ジョー
有名な脚本家でもないがノーマ・デズモンドがジョーに手直しをしてほしいと頼み、それを受け入れました。

たまたまFilmarksのサイレント映画を試しに見始めたのがキッカケで途中までみましたが、ノーマ・デズモンド役のグロリア・スワンソンもサイレント映画から出演していた人でした。チャップリンの映画でもエキストラとしていたとか、今でいうコメディになるのかな?そんな作品にも出演。なんしか彼女は1910年代からです。
ノーマと全て重ねていたわけではないと思いますが、セシル・B・デミルの作品に実際に出演していたこともあります。
グロリア自身がサイレントからどう変わったかは知りません。それを知っていればもっと楽しくみれたかもです。

ふと思いだして重なったのが『アーティスト』。主人公の男性もサイレントで活躍。この作品では丁度、トーキーにそろそろ移り変わり、認めたくない現実に困惑していて苦しむ姿も。1927年あたりです。世代交代どころか、当時からしたら撮影も一変する時代です。その男性もやはりプライドがある。
でもノーマと違うのはお金と人との繋がりとの差が一番出たのかもしれません。

あとネットで映写機の話は、そんな裏の話があるのかと。その場面で
セリフはいらない、顔の表現か演技力が大切
みたいなことをジョーにノーマは話します。
一理あるなと。サイレントじゃないけど、『モロッコ』(1930)のマレーネ・ディートリッヒの演技がそれで、男性がいてる時の態度といなくなってからの演技は上手いの一言。サイレント映画でも良さはわかる。ただ時代の流れがそうはさせてくれないし、戻ってくることもない。それだけにノーマに同情するところもある。

ラストはやはり映画らしい終わりかたかなと。

1回目