「すごい。なにこれ」というのが中盤での感想。構成が斬新。
はじめはがっつりとエリック・コット監督の映画製作にあたっての"初恋"についてを絡ませながらの熱いトーク。段々とドラマが中心の展開になったかと思えば途中途中に監督の解説が入る。
その中でもメモを取りたくなるような名言の数々……。
ガヤガヤした監督のイメージなのに内容はとてもドキドキっときてしまうものだというのも不思議。彼はものすごく細部まで人を見ているのかも、と感じた。(ひとだけではないかも)
ありえないだろうと思いつつ、いつのまにか引き込まれている。なんていったって、ロマンチックだ。なんだか特別に感じる夜の時間の香港の街をちょっと秘密のようなデート。行き先が決まっていないことも毎日変わることもそれもすてき。初めて本当のデートっぽいシチュエーションもいい。
もう一方の話もそれこそめちゃくちゃだけど、いい。喫茶店のお決まりの席がカップルであったというストーリーとか、ラストもクスッと笑ってしまう感じ。(ちょっと男の人ひどいけれど笑)
あとは、映像の切り替えのテンポの速さと音楽とがなんだか気持ちいいのもこの映画を気に入ったポイントかもしれない。