さすらいの雑魚

機動戦士Gundam GQuuuuuuX -Beginning-のさすらいの雑魚のレビュー・感想・評価

4.2
機動戦士GundamGQuuuuuuXBeginning 観ました。
まずは祝福を。新作のたびにマニアックに閉じてゆく感があった 機動戦士ガンダム シリーズの…変な言い方ですが…充実した閉塞感に、風穴をブチ空ける快作です。この手で来たかっ!と衝撃と歓喜で震えましたよ。いや、マジで。
この作品の誕生で、ガンダムはあと半世紀は戦える。凄かった。まずは観るべき作品です。いや、観てほしい!

ネタバレしてはつまんないので、ボンヤリ&周辺話を。

アニメとしてのクオリティがとんでも無いっす。シン・エヴァからしばらくアニメーションを作ってなかったようなスタジオカラーですが、メカデザ、キャラデザ、アクション&戦闘シーンの静・動の斬れ味。すべてにおいて当代最高かと。そもそも今のアニメのクオリティの高さから考えると、これはとんでも無い話なのですが。想えば王立宇宙軍の驚異的な打ち上げシーンを、当時手描きで描ききった伝説のアニメーターが率いるスタジオなのだから、とはなりますが、それでもこれはとんでも無い。

さらにその細密&美麗なグラフィック+キャラたちのちょっとした台詞を駆使して表現される、徹底した衒学趣味と貫徹されたSF考証がたまらんのです。もう、愛おしい程に仕込まれたこだわりの数々。1シーン、1枚の絵に投入された知的エネルギーの総量はただ事ではありません。エヴァのときみたく設定資料集とか出ないかな。

水星の魔女からってニューフェイスの満足感も、旧テレビ版原理主義者の孤独な魂も、ガッチリ掴むこと必至の作品。
観てね〜🎶