KnightsofOdessa

ボウリング・フォー・コロンバインのKnightsofOdessaのレビュー・感想・評価

3.0
[恐怖と消費の一大キャンペーン] 60点

2002年カンヌ映画祭コンペ部門選出作品。冒頭から口座を作ったらその場で銃をくれる銀行に銃弾を売ってる床屋巡りと流石のイカれっぷり。90年代アメリカは93年のウェーコ包囲、95年のオクラホマシティ連邦政府ビル爆破事件、99年のコロンバイン高校銃乱射事件と国内での混乱が激しかったことが指摘されている。中盤は隣国なのに銃撃事件の少ないカナダを調査しながらアメリカとの違いを指摘していくのだが、ニュース番組を見ながら"カナダ人は恐怖に操作されない!"とか、きれいな住宅街を写して"これがカナダのスラム街だ!"とか、雑すぎだろと。その点において、マイケル・ムーアが作中で指摘する「警察24時」の"エンタメ性"と本作品の"エンタメ性"は同根であるように感じる。
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