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間違えられた男のtransfilmのレビュー・感想・評価

間違えられた男(1956年製作の映画)
3.8
20本目のヒッチコック監督作品。
前回(19本目)が「知りすぎた男」だったので、次に観るのはなんとなくこの映画しかないと思ってました。

『私の名前はアルフレッド・ヒッチコック、今までたくさんのサスペンス映画を撮ってきたが本作は一味違う。この映画は実話を基にしている・・。』
という監督のナレーションから始まる本作、
「"突然思いがけない不幸が襲い掛かってくる"ということは実際に起こりうるんだ」というところが、今までのヒッチコック監督映画で描かれた「恐怖」とは一味違うところだと思う。
”観客を怖がらせたい願望がある”という点では、この映画もとてもヒッチコック監督らしさを感じる映画でした。

この映画のように、「実話を基にした映画」をどこまで鵜呑みにすべきかどうかは、個人的にはあまり関心がないことなんだけれども、主人公の妻(ヴェラ・マイルズ)の心理描写は細かく描けたので割と本当に起きた出来事のように見えたかな※1。

相変わらず面白かったけど、今現在だとこういったタイプの話はたくさんあるせいか、少しだけ物足りなさを感じたかな。

で、年末だし、丁度いい具合に20本目のヒッチコック監督映画を観たので、自分も流れに乗って
"今まで観たヒッチコック監督の映画ランキング"
を発表したいと思う:)↓。

今まで観たヒッチコック監督の映画ランキング
1. めまい ★myalltimebest
2. レベッカ ★myalltimebest
3. ダイヤルMを回せ! ★myalltimebest

4. 見知らぬ乗客
5. 裏窓
6. ロープ
7. バルカン超特急
8. 疑惑の影
9. サイコ
10.汚名
11.北北西に進路をとれ
12.救命艇
13.白い恐怖
14.鳥
15.海外特派員
16.泥棒成金
17.断崖
18.知りすぎた男
19.間違えられた男
20.三十九夜

ランキングにしたらこうなるけど、20本とも面白かった。
ヒッチコック監督の映画を今まで駄作だと思ったことがない(評判良さそうな映画から観ているので、駄作にはまだ当たってないだけかもしれない)
TOP3は飛びぬけて好き。

次の鑑賞予定: 「フレンジ―」




※1 感想補足:妻の心理について(ネタバレあり)
主人公はロサリオを持ち歩き、夫婦の部屋にはキリストの絵が飾ってあるくだいだから、たぶん夫婦で信仰心が強かったんだと思える。それで、"夫が犯人に間違えられた"だけで十分不幸なのに、さらに無実を証明するために尋ねた証人二人が立て続けに死んでいたために、妻のほうは
「これは何か意味があるんじゃないか。。」と考えてこんでしまったんだと思う。
もし、「偶然犯人に間違えられた」がヒッチコック監督の描きたい恐怖のポイントだとしたら、「証人2人が死んでいた」というくだり、正直カットしていいくらいの内容だと思える。なのでヒッチコック監督がこの映画で描きたかった恐怖のポイントは、
「立て続けに偶然の不幸が起きたときに、その意味合いを考えてしまう。」という、妻の心理のほうにあったんじゃないかなと思いました。