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間違えられた男のtoriのレビュー・感想・評価

間違えられた男(1956年製作の映画)
4.4
「ヒッチコック/トリュフォー」が「サイコ」と並ぶ代表作として紹介

冒頭のヒッチコックの肉声
「私はアルフレッド・ヒッチコック

今まで多くのサスペンス映画をお送りしてきた
だが今回は少し違う
異なる点は事実にあり

これは実際にあった物語である
私が今までに作ったどの恐怖映画より奇なることがあるのだ」

始まる前からゾックと来た

押し寄せるやり場のない憤り、悔しさ、虚さ、理不尽さに観る者は情緒バランスを崩す(部屋を暗くして観たのはやり過ぎだったかも知れない)

それを覚悟で観る人はあまり知られていないヒッチコックの鋭利な「奇」にたじろぐはず
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