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行き止まりの挽歌 ブレイクアウトのAPACHEのレビュー・感想・評価

3.8
【行き止まりの挽歌 ブレイクアウト】感想

Amazon primeで鑑賞🎞

深夜の新宿で一人の男が刺殺された。事件を担当することになった梶は捜査を開始。ほどなく被害者の身元を突き止めた彼は、被害者が働いていたクラブで一人の少女・沢野未来と出会い、相棒の西村とともに沢野を取り調べるが、執拗なまでの捜査が新たな殺人を生むこととなり、さらに相棒・西村の身辺に不穏な影がちらつき始める。次第に窮地に追い込まれていく梶は、ついに上司から捜査を外れるよう命じられる。それに激しく反発した梶は、西村の目の前で驚くべき行動に出る。

アウトロー刑事の人間としての、男の生き様を描くハードボイルドアクション映画。

事件の犯人探しで、直感だけでヤクザの事務所にカチコミ、暴力沙汰で苦情が来たり、執拗なまでに理不尽な自白を迫ったりと、やさぐれ不良刑事・梶役の藤竜也の佇まいが最高‼︎

ストーリーは若干乱雑なんだけど、80年代の世界観に哀愁が漂い、エレベーターのヒトラーおじさんや、殺し屋が使う中国拳法みたいなのが斬新で、カーチェイスの最中に出てくるトラクターがいい。

相棒の西村役の村上弘明、同期の戸田捜査課課長役の成田三樹夫と藤竜也の信頼関係が漢心に響く。

テーマ曲のIX・IXの『Faces』が英語歌詞でカッコいい、渋さと色気を兼ね揃えた日本映画っぽくない和製ハードボイルド作品。
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